ポーカーで「負け組」を卒業するための10の戦略的修正
ルールも覚えた。役の強さもわかっている。それなのに、なぜかチップが減り続け、テーブルの常連(レギュラー)たちにお金を吸い取られていませんか?
彼らはあなたの心を読んでいるわけではありません。彼らが実践していて、あなたが実践していない「基本原則」があるだけです。アミューズメントでもオンラインでも、トータルで勝ち越すために必要な10の戦略的修正(アジャスト)をここに公開します。
プリフロップが全て:「なんとなく参加」をやめる
バンクロールを溶かす一番の原因は、「暇だから」という理由で微妙なハンドに参加することです。K-JオフスートやA-9でコールしていませんか?プロはそれらを迷わず捨てます。
重要なのはレンジ・アドバンテージです。参加するハンドを上位15%〜20%(強いポケットペア、Aハイ、強いスーテッドコネクター)に絞り、アグレッシブにレイズすることで、フロップが開く前から数学的優位に立てます。ゴミハンドで運試しをするのはやめて、確率で勝負しましょう。
オープンリンプは「カモ」の証明
「オープンリンプ(誰もレイズしていない状態でBBにコールすること)」は、弱者の最大のサインです。それは「ハンドは微妙だけど、フロップは見たい」という恐怖心を露呈しています。
リンプには何のメリットもありません。フォールド・エクイティ(相手を降ろす利益)が得られず、マルチウェイ(多人数参加)を招くだけです。参加人数が増えれば、AAのような最強ハンドでさえ勝率は激減します。参加するならレイズ、できないならフォールド。中間はありません。
セミブラフ:勝利への「二つの道」を用意する
フラッシュドローやストレートドローで、ただコールして引くのを待つのはもったいない。ここで打つのがセミブラフです。
チェックで回せば「役が完成する」ことでしか勝てません。しかし、ベットやレイズをすればフォールド・エクイティが生まれ、「相手が降りて勝つ」という二つ目の勝ち筋が手に入ります。強気なアクションは、ドローを引けなかった時の保険にもなるのです。
強い役は「ファストプレイ」で稼ぎ切る
スロープレイで罠を張るのはやめましょう。現代のポーカーにおいて、強い役を隠すのは利益の損失(リーク)です。セットやフラッシュが完成したら、即座にポットを大きくすべきです。
チェックすることは、相手に「フリーカード」を与えることです。そのカードで相手に逆転されたら目も当てられません。勝っているうちに、ドローを追いかけている相手からしっかりと代償(バリュー)を徴収してください。
BBディフェンス:オッズを理解して守る
BB(ビッグブラインド)は特殊なポジションです。すでにコストを払っているため、割引価格でフロップを見ることができます。標準的なレイズに対して、BBは約20〜25%のエクイティ(勝率)があればコールが正当化されます。
つまり、他のポジションなら捨てるようなスーテッドギャッパー(86sなど)でも、BBならディフェンス可能です。ただし、あくまで「オッズが合うから」守るのです。ショートスタック時や相手が超タイトな場合は、無理に守る必要はありません。
「降りる勇気」こそがスキルの証明
「相手のハンドを確認したい」という好奇心は、最も高くつく感情です。「ブラフかもしれない」と疑ってタフコール(無理なコール)をするのが、負ける人の典型的なパターンです。
勝ち組プレイヤーとは、全てのポットを取る人ではありません。「負ける時に最小限の被害で済ませる人」です。パッシブな相手がリバーで強く打ってきたら、トップペアでも潔く捨てましょう。エゴではなく、バンクロールを守るのです。
相手の弱み(キャップされたレンジ)を攻める
ポーカーは情報のゲームです。相手がフロップでチェック、ターンでもチェックした場合、それは「強いハンドを持っていない」という明確なメッセージです。
これをキャップされたレンジ(Capped Range)と呼びます。モンスターハンドならベットしているはずだからです。この隙を見逃さず、ターンやリバーで「プローブベット(様子見のベット)」を打ち込みましょう。驚くほど簡単にポットを獲得できるはずです。
トーナメント戦略:生存より蓄積
MTT(トーナメント)の序盤で「生き残り」を優先して守りに入ると、ジリ貧になります。インマネ(入賞)することだけが目標になっていませんか?
ブラインドが低い段階では、キャッシュゲームのようにアグレッシブにチップを増やすべきです。後半の戦いで主導権を握るには、大量のチップが必要です。守り(ICM戦略)を考えるのは、バブルラインが見えてきてからで十分です。
メンタル管理:ティルトは資産を食い潰す
怒りや焦りの中でプレイするポーカーは、最悪の結果を招きます。バッドビートを食らってカッとなり、適当なプレイでチップを全損する。これをティルト(Tilt)と呼びます。
ポーカーをビジネスとして捉えてください。感情が乱れたら、すぐに席を立つか休憩を取る。「ストップロス(損切りライン)」を設定するのも有効です。メンタルが正常でなければ、Aゲーム(最高のプレイ)は不可能です。
テーブルセレクション:戦う場所を選べ
テーブルを見渡して、誰が「カモ(フィッシュ)」かわからないなら、あなたがカモです。
世界チャンピオンに勝つ必要はありません。自分より下手なプレイヤーと戦えばいいのです。VPIPが高く、リンプが多く、楽しそうにお酒を飲んでいるテーブルを探しましょう。全員がヘッドフォンをして無言でプレイしている「ガチ勢」だらけのテーブルに座るのは、自殺行為です。プライドを捨てて、勝てる場所を探しましょう。







