2025年のGrosvenor UK Poker Tour（GUKPT）は、シーズン最終戦となるグランドファイナルで幕を閉じる。会場はロンドンの老舗カジノ、Grosvenor The Victoria Casino（通称The Vic）。開催期間は11月20日から12月2日まで、総保証賞金は100万ポンドを超える。注目の£2,000メインイベントは、50万ポンド保証のハイステークス戦だ。
昨年はThe Vicが1,500万ポンド規模の改装工事中だったため、会場はルートンに変更された。その大会ではアイルランド出身のナイル・キャンベル（Niall Campbell）が367エントリーを制し、キャリア最高額となる£89,000を獲得。ヘッズアップではカリー・シドゥ（Kully Sidhu）を下してタイトルを手にした。今年は改装を終えたThe Vicが再び舞台となり、ロンドンの牌卓に熱気が戻る。
多彩なイベント構成と100万ポンド超の保証
開幕を飾るのは、11月20日スタートの£750 NLHEミディメイン。4フライト構成で、保証賞金は£150,000。さらに同日に£250 PLO 4/5/6カードトーナメントも行われる。
続く注目イベントには、£340ミニメイン（保証£150,000）、£1,100 PLOハイローラー（保証£50,000）、£2,500 NLHEハイローラー（保証£100,000）が並ぶ。また、£550グランドファイナルカップや£110オンラインクローザーなど、多彩なサイドイベントも用意されており、幅広いプレイヤー層が楽しめる内容となっている。
目玉の£2,000メインイベント
シリーズのハイライトとなる£2,000 NLHEグランドファイナルメインイベントは、11月27日から開幕。Day 1a〜1cの3フライトが行われ、最終決戦は11月30日に予定されている。優勝者は英国ポーカーの歴史に名を刻むことになる。
2007年の初代王者マイク・エリス（Mike Ellis）をはじめ、ポール・フォルティン（Paul Foltyn）、トニー・カスカリーノ（Tony Cascarino）、サム・グラフトン（Sam Grafton）、チャーリー・カレル（Charlie Carrel）ら、歴代チャンピオンには名プレイヤーが名を連ねる。中でもベンジャミン・ウィンザー（Benjamin Winsor）は2015年と2019年に二度の優勝を果たした唯一のプレイヤーとして知られる。
英国ポーカー界の伝統を継ぐ一戦
GUKPTグランドファイナルは、英国ポーカー界における最も権威あるタイトルのひとつ。2021年にはトルン・モック（Trung Moc）が£265,350を獲得し、2024年にはキャンベルがルートン大会を制した。長い歴史の中で数々の名勝負が生まれてきた。
2025年大会は、改装を終えたThe Vicで再び幕を開ける。100万ポンドを超える賞金保証、そして英国トッププレイヤーたちの参戦。ロンドンが再び、熱いポーカーバトルの舞台となる。
