WPTキプロス選手権のDay1aで、劇的な瞬間が訪れた。
ブラジルのポーカーブロガー、ロムロ・ドレア(Romulo Dorea)が、ほぼ絶望的な状況からリバーで奇跡のジャックを引き当て、一手で3人の対戦相手を同時に飛ばしたのだ。
このハンドが起こったのは第4レベル(300/500/500)、テーブル16。プリフロップからアクションが過熱し、アンダー・ザ・ガンのChiboub Abdelmajidが22,000でオールイン。
ハイジャックのIngles Garciaが19,500でコール、ボタンのAndreas Christodolouも15,000で突っ込み、最後にビッグブラインドのドレアが全員をカバーするスタックでコールした。
- Chiboub Abdelmajid:A♦K♠
- Ingles Garcia:Q♥Q♣
- Andreas Christodolou:10♠10♣
- Romulo Dorea:J♥J♦
フロップは9♠7♠2♣。ドレアにとってはほぼ何も変わらず、勝率は一桁台に。
ターンでK♣が落ち、Abdelmajidがトップペアでリードを奪う。ドレアに残された勝ち筋は、デッキに残る2枚のジャックを引くことだけだった。
そして迎えたリバー——J♠。
場内がどよめく中、ドレアはセットを完成させ、一気に3人を同時に飛ばす大金星。
この一撃でチップは167,000(当時の278BB)に膨れ上がった。
プレー後、ドレアはこう振り返る。
「相手はクイーンズをスロープレイしていた。誰かがオープンして、2人がコール、そしてショートスタックがオールイン。Jジャックはそのレンジに強いと思ったからコールした。その後さらに2人がオールインしてきて、追加はわずか。ジャックは自分の好きなハンドだから、いい予感がしていた。」
この勢いを保ったまま、ドレアは最終的に228,000を袋詰めし、Day1aを突破した127名の中で7番手につけた。
WPTキプロス選手権は8月18日まで続き、今後もドラマティックな場面が期待される。







