アルゼンチンのプロプレイヤーNacho Barberoが、WPT Globalと契約し新たなスポンサードプロとして活動することが明らかになった。世界ポーカーシリーズ(WSOP)ブレスレット獲得者であるBarberoは、今年初めに前スポンサーとの関係を解消して以来、再び大使の座に返り咲いた形だ。彼は最近出演したポッドキャスト「The Chip Race」で「プロプレイヤー兼WPT Globalアンバサダー」として紹介され、契約が事実上確認された。
WPT Globalはまだ公式SNSで正式発表を行っていないものの、Barberoは2025年WSOPですでにブランドパッチを着用しており、当時から周囲の注目を集めていた。
栄光と論争を併せ持つキャリア
公式データベースによると、Barberoのライブトーナメント獲得賞金は累計2,600万ドルを超え、世界的にも屈指のアルゼンチン人プレイヤーとして知られている。しかし、そのキャリアは必ずしも順風満帆ではなかった。
2024年末、彼がオンラインプレー中に解析ソフトを同時に開いていたとされるスクリーンショットが拡散され、物議を醸した。Barberoは不正行為を否定し、実際には生徒を指導していたと説明。その後の調査で不正利用は確認されず、さらにプロプレイヤーPatrick Leonardが1,300ハンド以上を検証した結果、不正の兆候はなかったと結論付けられた。
しかし、その後のライブ配信インタビューでの不用意な発言が再び論争を招き、最終的に彼は前スポンサー契約を失うこととなった。後にBarberoは、自身と相手側の対応が不十分だったことを認め、集中力の問題から誤解を生む発言をしてしまったと振り返っている。
WPT Globalが与えた再起のチャンス
今回の契約について、Barberoは驚きと感謝を口にした。
「正直に言うと、過去に愚かなミスを2度犯したが、私を知る人は誰も私が不正をする人間ではないと理解している」とコメント。さらに、自身の知名度やエンターテイメント性がWPT Globalのブランド価値を高め、新規プレイヤーを呼び込むことに貢献できると語った。
「自分は面白いと思うし、彼らも私のコンテンツを気に入っている。視聴者はテレビで私を見るのを楽しんでくれる。再びチャンスを与えてくれたことにとても感謝している。私はこのゲームにとってプラスの存在だと信じている。」
最近の戦績
Barberoは2025年WSOPで5回の入賞を果たした。中でも、$1,500ポットリミットオマハ6人制で8位、$25,000 H.O.R.S.E.ハイローラーでは4位に入り、280,030ドルを獲得している。
WPT Globalのサポートを得たBarberoは、今後も国際舞台で存在感を示し続けるだろう。