カリフォルニア州サンディエゴのJamul Resort Casinoで開催された「サンディエゴ・ポーカー・クラシック」で、新星セバスチャン・アセベド(Sebastian Acevedo)が大活躍を見せた。シリーズ序盤に$300ブラックチップ・バウンティ・トロフィーイベントを制したアセベドは、その勢いのまま$600メインイベントでも優勝。ICMディールの結果、キャリア最高額となる$33,216を手にした。
この2日間のメインイベントには375エントリーが集まり、賞金総額は$195,000に到達。43名が最終日に進出したが、アセベドは安定したプレーで決勝テーブルに進み、ジェームズ・コゾノ(James Kozono)、ダビド・フェルナンデス・サンチェス(David Fernandez Sanchez)との三者ディールを経て優勝を決め、シリーズ2つ目のトロフィーを獲得した。
「本当に最高の気分です。」とアセベドはコメント。「トロフィーを一つは取れると思って自信を持って臨みましたが、まさか二つ、しかもメインイベントまで勝てるとは思いませんでした。とても幸せです。」
$600メインイベント ファイナルテーブル結果
順位 | プレイヤー | 国籍 | 賞金 (USD) |
---|---|---|---|
1 | Sebastian Acevedo | アメリカ | $33,216* |
2 | James Kozono | アメリカ | $28,865* |
3 | David Fernandez Sanchez | アメリカ | $26,431* |
4 | Patrick Wamsley | アメリカ | $12,071 |
5 | Silas Tooley | アメリカ | $9,302 |
6 | Tolga Gesli | アメリカ | $7,703 |
7 | Romeo Ebidag | アメリカ | $6,455 |
8 | Michael Kaplitz | アメリカ | $5,285 |
9 | Bradley Miller | アメリカ | $4,115 |
*三者ディール
キャッシュゲームからトーナメントへ
アセベドがトーナメントを始めたのはわずか1年前。それまでは約1年半にわたりライブキャッシュゲームを主戦場にしていた。今回の勝利は彼にとって初の五桁賞金であり、キャリア最大の結果となった。
「これは間違いなく私にとって一番大きな成果です。おそらくこれが人生で10回目くらいのトーナメントです。」と語った。
さらに彼の好調ぶりは主賽だけにとどまらない。開幕週のブラックチップ・バウンティで優勝、翌日のタッグチーム戦で準優勝、そして今回のメインイベント制覇と、短期間で圧倒的な成績を残した。
「夢のような一週間でした。正直、こんな結果をまた再現できるのか自分でも分かりません。」と率直に話した。
信仰が導く人生
優勝写真でアセベドが手にしていたロザリオについて問われると、彼は信仰への強い思いを語った。
「これは私の人生で最も大切なものです。ポーカーや仕事よりも優先します。幼い頃からカトリックとして育ち、神は常に私を正しい道へ導いてくれました。神を第一に置くことで、良いことしか起こらないと信じています。」
また、聖母マリアへの敬意はメキシコ出身の背景とも深く結びついているという。「私の人生において最優先は信仰です。神と共に生きることが私の指針です。」
今後の展望
獲得した賞金については堅実な姿勢を示した。「特別な使い道はなく、貯金や投資に回すつもりです。さらにいくつかの無料バイインもあります。」
次なる挑戦は、Sycuanで開催予定のMSPT参戦。「多くの弾を撃つつもりはなく、数回だけ挑戦する予定です。」と述べた。
シリーズで2つのトロフィーを獲得し、キャリア最高額を更新したアセベド。トーナメントプレーヤーとしての道を歩み始めたばかりだが、すでに注目すべき存在となっている。