果敢なプレースタイルと「ダーティー・ダイパー」戦法で知られるニック・リグビーが、またしても結果を残した。アメリカ・ペンシルベニア出身の彼は、RunGood Grand Prix Caesars Southern Indiana $800メインイベントで358人のエントリーを退け、優勝とともに$52,323の賞金を獲得。自身のキャリアで3番目に大きなキャッシュとなった。
優勝直後、リグビーは「最高の気分だ」と短くコメントした。
Nick Rigby might be best known for some running a series of bold bluffs, but he showed he can put up some results on the felt too. He tops a field of 358 to win RunGood Grand Prix Caesars Southern Indiana $800 Main Event for $52,323.
— RunGood Poker Series (@RGPokerSeries) August 25, 2025
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決勝テーブルでの展開
チップリーダーとして決勝に臨んだリグビーは、開始直後からアグレッシブにプレッシャーをかけ、立て続けにポットを奪取。最大の勝負はチャールズ・レックスロートとの対戦だった。レックスロートがポケットテンでオールインするも、リグビーはツーペアでこれを撃破。一気に全体の60%以上のチップを握り、盤石の体勢を築いた。
しかし、その後は一筋縄ではいかなかった。ジャスティン・ドナートが果敢なプレーで反撃。リバーでキングハイのみのハンドをコールし、見事にリグビーを捕らえてスタックを大きく伸ばした。この局面についてリグビーはこう振り返る。
「終盤は少しタイトにシフトした。誰かに倍付けされるリスクが大きくなってきたからね。」
流れを引き戻したのは再びリグビーのポケットテンだった。ドナートのA-Kとのオールイン勝負を制し、再びリードを確立。その後はクレイグ・ウェルコとのヘッズアップを短時間で制し、タイトルを手にした。
ウェルコの活躍
惜しくも準優勝となったクレイグ・ウェルコも、このシリーズで存在感を示した。メインイベント前にはサイドイベントでRunGoodリングを獲得しており、$34,909を手にした2位入賞と合わせ、充実した一週間となった。
メインイベント決勝結果
順位 | プレイヤー | 国籍 | 賞金 |
---|---|---|---|
1 | ニック・リグビー | 米国 | $52,323 |
2 | クレイグ・ウェルコ | 米国 | $34,909 |
3 | ジャスティン・ドナート | 米国 | $25,687 |
4 | カール・マスターズ | 米国 | $19,121 |
5 | リッキー・フライヤー | 米国 | $14,410 |
6 | チャールズ・レックスロート | 米国 | $10,976 |
7 | マイク・タレリコ | 米国 | $8,470 |
8 | ジョージ・ダーラム | 米国 | $6,616 |
9 | ライアン・スティーブンス | 米国 | $5,238 |
今後の予定
WSOPメインイベントで独特のプレースタイルを披露し大きな話題を呼んだリグビーは、今回新たにRunGoodタイトルを手に加えた。今後はスケジュールが詰まっており、規模の小さいイベントに加え、WPT Bay 101への参戦も控えている。同大会では「Shooting Star」バウンティの一人として登場予定だ。
派手なブラフだけでなく、結果でその実力を証明したリグビー。今回の優勝は、彼のキャリアにおける新たなハイライトとなった。