韓国・済州島 — 2025年9月2日から8日にかけて、ハイステークスで知られるTriton Pokerが済州島のLanding Casino & Resortで初の「Triton ONE」を開催しました。Tritonシリーズとしては初めて、ミッドステークス市場に本格的に門戸を開いた試みとなりました。
トーナメント構成と目的
- 本シリーズではメインイベントを含む12の公式イベントに加え、複数のサテライトが実施され、バイインは2,000米ドルからスタート。20,000米ドルのワンデイ・ハイローラーや8,000米ドルのメインイベントが大きな注目を集めました。
- メインイベントは9月5日から8日まで開催され、2つのスタートフライトと、現地で行われた1,500米ドルのサテライトを通じて、より幅広いプレイヤーが参加できる仕組みとなっていました。
- 種目はミステリーバウンティからターボNLH、ワンデイ・ハイローラーまで多彩。Triton CEOのAndy Wong氏は「Triton ONEは、プロフェッショナルな水準を維持しつつ、ブランドをより広いプレイヤー層に開放することを目的としています」と強調しました。
主な結果とハイライト
- 最初のトロフィーは香港のDoyle Kwan Fu Lee選手が獲得。5,000米ドルのOne Night NLHでAnatoly Filatov選手を下し、約67,000米ドルを手にしました。
- メインイベントのDay 1a終了時には、台湾の王智遠(Chih-Yuan Wang)選手が約530万チップでトップに立ち、注目を集めました。
- 最終的に、ドイツのJoshua Gebissa選手がメインイベントを制し、ヘッズアップでPunnat Punsri選手とのディール後、トロフィーと約97.5万米ドルを獲得。Punsri選手はディールにより120万米ドル超の賞金を手にしました。
- シリーズ全体で10イベントが終了し、賞金総額は1,960万米ドルを超えました。
意義と考察
- ミッドステークスへの強い需要
Triton ONEは、6桁バイインなしでTriton体験を求めるプレイヤーの需要を証明しました。地域の有望なプレイヤーから経験豊富なプロまで、多くの参加者を惹きつけました。 - ブランド拡張
従来はスーパー・ハイローラーで名を馳せてきたTritonですが、ONEの導入により新たな入口を用意し、コミュニティの拡大と安定的な収益基盤の確立を目指しています。 - 課題
- バイインは下がったものの、渡航費や滞在費といった負担は依然として参加障壁となり得ます。
- また、ミッドステークスと看板であるスーパー・ハイローラーのリソース配分をどう両立させるかが課題となります。
今後の展望
- Triton ONE Jeju終了後、同会場でSuper High Roller Series Jejuが続き、バイインは25,000米ドルから150,000米ドル。連続開催によって済州は9月初旬、世界のポーカーハブとなりました。
- 今後、ONEシリーズが他地域でも展開されれば、ミッドステークスとスーパー・ハイローラーをつなぐ架け橋となり、アジアをはじめ世界のポーカーエコシステムをさらに強化する可能性があります。