Triton濟州で歴史的記録 新時代の幕開け

トリトンONE済州のポーカーステージ、QQPKブランドロゴ入り – PokerOffer

2025年3月、Triton Pokerスーパー・ハイローラー・シリーズが濟州島で開催され、ポーカー界に新たな歴史を刻んだ。エントリー数と賞金総額は過去最高を更新し、さらに中間ステークスを対象とした新ツアー「Triton ONE」が鮮烈なデビューを果たし、シリーズは大きな転換点を迎えた。

メインイベントが前人未踏の規模に

2週間にわたり行われた全18トーナメントには合計3,349エントリーが集まり、賞金総額は1億4,427万ドルに達した。1大会あたり平均800万ドル超の賞金プールが形成され、優勝者たちは総額3,082万ドルを手にした。

なかでも注目を集めたのは、10万ドルバイインのノーリミットホールデム・メインイベントだ。エントリーは285、賞金総額は2,850万ドルに達し、6桁バイインの大会として史上最大規模となった。中国のWenjie HuangがDan “Jungleman” Catesを下し、優勝賞金5,555,555ドルを獲得した。

トーナメント・ディレクターのLuca Vivaldiはこう振り返る。

「この記録を破るのは非常に難しいと思います。我々自身でさえも。6桁のバイインでこれほどの参加者を集めることは、極めて困難で、非常に特別なことです。」

主な結果

トーナメントバイインエントリー賞金総額優勝者国籍優勝賞金
メインイベント (NLH)$100,000285$28,500,000Wenjie Huang中国$5,555,555
NLH$150,000128$19,200,000Joao Vieiraポルトガル$4,610,000
PLOメインイベント$100,00091$9,100,000Sergio Martinezスペイン$2,340,000
NLH$50,000215$10,750,000Mario Mosböckオーストリア$1,836,570
NLH$25,000391$9,775,000Jeremy Ausmus米国$1,892,000
NLH$25,000389$9,725,000Anatoly Filatovロシア$1,882,000
NLH Mystery Bounty$40,000223$4,460,000Sean Winter米国$1,075,000
NLH Bounty Quattro Turbo$50,00094$4,700,000Bryn Kenney米国$1,319,000
NLH 7-Handed$125,00093$11,625,000Punnat Punsriタイ$2,594,555
PLO$50,000112$5,600,000Gergo Nagyハンガリー$1,360,000
ショートデッキ$30,00056$1,680,000Artem Kobylynskyiウクライナ$492,000
ショートデッキ$50,00045$2,250,000Tan Xuan中国$708,000

「細部へのこだわり」が生む差

大会を成功に導いたのは、長年シリーズを支えてきたトーナメント・ディレクターのLuca Vivaldiだ。2025年には「グローバル・ポーカー・アワード」で最優秀トーナメント・ディレクターにも選ばれている。

「イタリア語には、細部に徹底的にこだわる人を表す言葉があります。私はまさにそのタイプです。多くの同僚は私を好ましく思わないかもしれません。なぜなら私はいつも細かすぎるからです。でも、細部こそが決定的な違いを生むと信じています。」

Triton ONEが中間ステークス市場を席巻

今回の濟州では、Triton ONEの初開催も大きな話題となった。最低2,000ドルから参加できるこの新シリーズには3,541エントリーが集まり、総額2,087万ドル超の賞金が動いた。

メインイベント(バイイン8,000ドル)には1,046人が参加し、賞金総額は760万ドルを突破。元サッカー選手のJoshua Gebissa(ドイツ)が優勝し、975,225ドルを獲得した。準優勝のPunnat Punsri(タイ)はディールにより1,205,775ドルを手にした。

Triton ONE濟州大会結果

トーナメントバイインエントリー賞金総額優勝者国籍優勝賞金
QQPK Genesis$3,0001,185$3,174,614Chengxu Hu中国$564,000
NLH Mystery Bounty$10,000273$2,481,843Xiaqing Ji中国$355,000
NLH High Roller$20,00056$1,075,200Chenxiang Miao中国$315,000
NLH High Roller$15,000353$4,995,303Jun Hao Wuシンガポール$969,000
メインイベント (NLH)$8,0001,046$7,607,558Joshua Gebissaドイツ$975,225
One Night NLH$2,000169$312,988Yoko Sasaki日本$69,000
One Night NLH$5,00048$222,240Doyle Kwan Fu Lee香港$67,000
One Night NLH$2,000133$244,464Khoa Anh Ngoベトナム$58,700
One Night Bounty Quattro$2,000189$350,028Samuel Mullurオーストリア$72,000

リーダーボードの激戦

Triton ONEでは、成績上位者に総額5万ドルを付与するプレイヤーリーダーボードも導入された。最終的に、オーストラリアのJoshua McCullyがわずか5ポイント差でGebissaをかわし、首位と1万5,000ドルを獲得した。

シンガポールのJun Hao Wuは1万5,000ドルのハイローラーで優勝し、キャリア最高額の969,000ドルを手に。米国のEbony Kenneyも準優勝で614,500ドルを獲得し、自身2番目に大きな賞金となった。

濟州IIへの期待

記録的な3月大会に続き、Tritonは2025年9月に再び濟州でシリーズを開催。主催者は「3月の記録を更新するのは難しい」としながらも、会場は再び熱気に包まれた。オープニングの25,000ドルトーナメントには311人が参加し、共同創設者Richard Yongが50,000ドルのショートデッキで通算3度目の優勝を飾った。

2016年のマニラから始まったTritonは、2025年濟州で世界記録を打ち立て、中間層にも門戸を広げることに成功した。Triton Pokerは今、まさに新時代を迎えている。

すべての数値はTriton Poker公式発表に基づき、最終的には主催者の発表に従います。

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