アルゼンチン出身のプロポーカープレイヤーNacho Barberoが、WPT Globalのアンバサダーに就任した。今年初めにAmericas Cardroomとの提携を解消したBarberoにとって、これは「新しい始まり」となる。3度のTriton優勝を誇る彼は、この契約をそう表現した。
ACRからの転機と新たな舞台
Triton Super High Roller Series済州大会で取材に応じたBarberoは、ACRとの別れについて「自分の失敗」と認めつつも、WPT Globalとの提携に強い期待を寄せた。
「間違いなく新しいスタートだと思う。ACRでは自分の責任で失敗したけど、これは新しい始まりだ」と語った。
2022年にサービスを開始したWPT Globalは、現在100か国以上で展開しており(米国は対象外)、独自のフォーマットや現金ゲームを提供している。
「彼らは本当にどこにでもいる。キャッシュゲームもトーナメントも素晴らしい。特に3ブラインドやビッグアンティを採用した構造は面白い」とBarberoは語った。
Tritonシリーズでの輝き
WPT Globalとの提携は、Barberoが得意とするTritonシリーズでの活躍とも結びつく。これまでにTritonで3つのタイトルを獲得し、総額14,100,000ドルの賞金を積み上げている。
「これまでで最高のトーナメントだと思う。会場、食事、VIPへの対応、すべてが一流。もちろん高級な体験にはコストがかかるけど、レクリエーショナルプレイヤーにとっても価値がある」と絶賛した。
済州大会については「最もソフトなTritonだった」とも語っている。
ハイステークスPLOからの距離
長年ラスベガスでハイステークスのPLOゲームを打ち続けてきたBarberoだが、最近は少し距離を置いている。
「以前はPLOをよく打っていたけど、自分のライフスタイルには合わなかった。飲みながらプレーするような雰囲気もあって、それは自分に向いていなかった」と述べた。
現在はミックスゲームに力を入れており、1晩で20,000〜50,000ドルのスイングがあるという。それでも彼は「もっと多くの人にミックスゲームを広めたい」と意欲を見せた。
直近のトーナメント成績
今年のTriton ONE初開催では複数のイベントに出場し、10,000ドル・ミステリーバウンティで17位入賞(13,700ドル)を果たしたのみ。
済州でのシリーズでは、WPT Globalの名を背負って25,000ドルのSlamイベントに参戦したが入賞は逃した。しかし30,000ドルの8ハンデッドでは26位となり、53,000ドルを獲得した。
新たなスポンサー契約と共に、世界中のハイローラーイベントを戦い続けるNacho Barbero。そのキャリアは、まさに新しい章に突入している。