大会概要
2025年のワールドシリーズ・オブ・ポーカー・ヨーロッパ(WSOPE)がチェコのRozvadov、King’s Resortで開催され、第9イベントの€3,000ノーリミットホールデム6-Maxでオランダのトビアス・ピーターズが309名の参加者を制し優勝を飾った。彼は自身2度目のWSOPブレスレットとキャリア最高賞金€184,850を獲得した。
ファイナルテーブル順位と賞金
順位 | プレーヤー名 | 国籍 | 賞金 |
---|---|---|---|
1 | トビアス・ピーターズ (Tobias Peters) | オランダ | €184,850 |
2 | エリアス・ヴァアラニエミ (Elias Vaaraniemi) | フィンランド | €123,550 |
3 | フェリックス・ゼーレンタッグ (Felix Seelentag) | ドイツ | €85,450 |
4 | リファット・パレヴィッチ (Rifat Palevic) | スウェーデン | €61,450 |
5 | フレデリック・デルヴァル (Frederic Delval) | フランス | €45,950 |
6 | アレッサンドロ・ピキエッリ (Alessandro Pichierri) | イタリア | €35,850 |
7 | アンドレアス・ゲラー (Andreas Goeller) | イタリア | €29,050 |
トーナメントのハイライト
ピーターズは2年前にもRozvadovの同じ形式6-Maxイベントで初のブレスレットを獲得しており、この大会でも短時間戦における高い適応力を見せつけた。ファイナルテーブルでの重要な局面、ピーターズはキングのペアで相手のジャックのペアを下して一気にリードを奪った。
大会中には7回のブレスレット獲得経験を持つショーン・ディーブや2度のチャンピオンであるエルマノ・ディ・ニコラなどの著名プレーヤーも敗退している。ピーターズは慎重にチップを増やしながら勝利に向かって突き進んだ。
ヘッズアップバトル
フィンランドのエリアス・ヴァアラニエミとのヘッズアップでは、ピーターズが11対1の大差で優勢に立った。ヴァアラニエミがキング・ファイブで一度ダブルアップしたものの、ピーターズはジャック・テンでターンにナッツのストレートを完成させ、勝負を決定づけた。
チャンピオンのコメント
ピーターズは勝利後、「初めてのブレスレット獲得は格別な気持ちだったけど、今回は長い間勝っていなかったのでとても欲しかった。1年半以上大きな賞金を得ていなかったからね。この1年は最初の負け年だったので、この大きな賞金を狙っていた」と振り返った。
また、彼特有のチップ整理の癖についても、「これは僕のトレードマークで、整理している間も周りの状況はしっかり把握している。これがイライラする相手もいるようだけど、それもゲームの一部だ」と語った。
翌日の予定については、「明日も同じリズムで、朝食をとってシャワーを浴びて、また優勝を目指す。今日は友達と一杯だけ祝杯をあげるよ」と述べた。
2日目の展開
2日目の開始時点で残り46人がプレイしており、全員が最低€6,000の賞金を保証された状態だった。そこではグジェゴシュ・フラクが序盤のチップリーダーとなり、ピーターズは中位に位置していた。試合は徐々に激しさを増し、最終的にトップ10がWSOPEメインイベントのシートを獲得。ピーターズは安定したプレイで決勝テーブルに進出し、そのまま優勝を飾った。