ロズヴァドフで奇跡の逆転劇
チェコ・ロズヴァドフのキングスリゾートで開催された2023WSOPEイベント#11: €777ノーリミットホールデム Lucky 7’s。イタリア・ジェノヴァ出身のマッテオ・インティーゾ(Matteo Intiso) が、わずか1BBからの驚異的なカムバックを果たし、初のブレスレットを獲得した。
最後はオールイン三つ巴となり、インティーゾのA-10がカタリン・ディアック(A-6)とオル・ネザー(Q-5)をまとめて下し、賞金€82,350(うち€10,350メインイベント出場権含む)を手にした。
ファイナルテーブル賞金
順位 | プレイヤー | 国籍 | 賞金 |
---|---|---|---|
1 | マッテオ・インティーゾ | イタリア | €82,350* |
2 | カタリン・ディアック | ルーマニア | €58,200* |
3 | オル・ネザー | イスラエル | €42,800* |
4 | アルギルダス・サヴェイキス | リトアニア | €32,825 |
5 | ハインツ・トラウト | ドイツ | €26,250 |
6 | ホセ・プエルタス | スペイン | €11,500 |
7 | トビアス・ピータース | オランダ | €8,550 |
8 | フロリン・ビラン | ルーマニア | €6,450 |
9 | ミゲル・アンヘル・アルバレス | スペイン | €4,990 |
* €10,350メインイベント出場権含む
Day 2の展開
553エントリーから84名がDay 2へ進出。平均スタックはわずか20BBで、序盤から淘汰が続いた。ショーン・ディーブ(38位)、ヴィヴィアン・サリバ(23位)、チェスグランドマスターでもある**イヴォ・ドネフ(18位)**らが相次いで敗退した。
インティーゾは残り25人の時点で大きなポットを失い、わずか1BBまで減少。しかしその後は連続のダブルアップで息を吹き返し、ファイナルテーブルへ駆け上がった。
ファイナルテーブルの攻防
ファイナルテーブルでは、意外にも自動シャッフル機が話題の中心となった。プレイヤーたちはこれを「Good machine」と呼び、サヴェイキスは冗談交じりに「€10,000で買いたい」とまで語った。
- 9位:ミゲル・アンヘル・アルバレスのK-9はネザーのA-7に敗れ、相手がストレートを完成させた。
- 7位:トビアス・ピータースは連日のブレスレット獲得を狙ったが、A-KがディアックのA-Qに敗れて姿を消した。
- 6位:ホセ・プエルタスはメインイベント出場権を逃す形で敗退。
- 4位:サヴェイキスはインティーゾのA-Kに及ばず。
- ラストハンド:ネザー(Q-5)、ディアック(A-6)、インティーゾ(A-10)の三者オールイン。インティーゾのハンドが優勢を保ち、そのまま優勝を決めた。
チャンピオンの声
「まだ実感が湧かない。決勝に集中していたからだと思う。でも最高の気分だ。」
ラストハンドについては「自分が有利だと分かっていた。あの一手で試合が終わったのは最高だった」と振り返った。
初のブレスレットを手にしたインティーゾは「これからも挑戦を続けたい。未来が楽しみだ」と今後への意欲を語った。