アラン・キーティングとの再戦、緊張と笑いが交錯したエピソード8
YouTubeで配信中の《PokerStars Big Game on Tour》シーズン2第8話で、PokerStarsアンバサダーの**レックス・ヴェルドハイス(Lex Veldhuis)が注目を集めた。 フルハウスを完成させたにもかかわらず、相手のアラン・キーティング(Alan Keating)**に対してリバーでレイズせずコールを選択。この慎重な判断がテーブルでもファンの間でも大きな話題となっている。
今回の$200/$400ノーリミットホールデム(プリフロップのみポットリミット)のキャッシュゲームでは、ハイローラープレイヤーのチャンス・コーナス(Chance Kornuth)が新たに参加。 これまでのプレイヤーアレクサンダー・“ウルフガング”・ザイブト(Alexander “Wolfgang” Seibt)に代わり、テーブルの強度はさらに高まった。
再燃するヴェルドハイスとキーティングの対立
ヴェルドハイスとキーティングの火花は前回の第7話から続いており、今回も両者の意地のぶつかり合いが目立った。
序盤では複数のポットを分け合う場面があり、その中にはジェイソン・クーン(Jason Koon)のポケットエースがリバーのキングで割れ、3人でポットをシェアする印象的なハンドもあった。
しかし、視聴者の注目を最も集めたのは、ヴェルドハイスが冷静に大ポットを制した一手だ。
フルハウス完成も慎重な判断
このハンドは、UTGからヴェルドハイスが10♥10♦で$1,200にレイズしてスタート。
カットオフのキーティングがA♠5♥で$4,000にスリーベットし、ヴェルドハイスがコール。
フロップはA♣7♣A♥で、キーティングがスリー・オブ・ア・カインドをヒット。ヴェルドハイスはチェックし、$5,000のベットにコール。
ターンは9♥。再びチェック&コールで$15,000を支払った。なお、Loose Cannonのルーク・モイ(Luke Moy)がプリフロップで10をフォールドしていたため、ヴェルドハイスには実質残り1枚のアウトしかなかった。
そしてリバーに10♠。奇跡のカードでフルハウスを完成させたヴェルドハイスは、3度目のチェックを選択。
キーティングが$41,000をベットすると、ヴェルドハイスはしばらく考えた末にレイズせずコールを選び、$131,000のポットを獲得した。
ハンドショー後、コーナスが笑いながら「誰が言う?」と冗談を飛ばすと、クーンが「僕は言わない」と返答。
コーナスは続けて「慎重すぎることなんてない」と付け加え、テーブルに笑いが広がった。
ヴェルドハイス「無謀な展開にはしたくなかった」
このハンドについてヴェルドハイスは収録後のインタビューで、次のように語っている。
「このハンドは間違いなくいろんなところで話題になると思う。」
「あの瞬間は、とにかく無理な展開にしたくなかった。彼(キーティング)は本当に何でもやってくるタイプだから。」
コーナスも「完全にジョークだった」とコメントし、ヴェルドハイスも「常連同士の軽い冗談」と笑顔で受け止めた。
第8話の結果:ヴェルドハイスが依然トップに立つ
今回のエピソードは30ハンドで終了し、シリーズ全体ではこれまでに87ハンドが消化された。
ヴェルドハイスが引き続き収支トップを維持しており、以前テーブルを支配していたキーティングは大きくマイナスを抱えている。
順位 | プレイヤー | 収支 | スタック |
---|---|---|---|
1 | レックス・ヴェルドハイス | +$153,300 | $353,300 |
2 | ルーク・モイ | +$13,600 | $113,600 |
3 | チャンス・コーナス | +$2,200 | $102,200 |
4 | ジェイソン・クーン | -$6,300 | $143,700 |
5 | モーガン・ジェイ | -$18,500 | $81,500 |
6 | アラン・キーティング | -$44,300 | $455,700 |
7 | ウルフガング | -$100,000 | $0 |
全150ハンドを予定する《PokerStars Big Game on Tour》は、毎週日曜にYouTubeで新エピソードが公開される。
次回もヴェルドハイスとキーティングの駆け引きに注目が集まりそうだ。