思わぬキャンセルが生んだチャンス
旅行の予定が突然キャンセルになったことから、思いがけない幸運をつかんだのがニコラス・バリスだ。
彼はHard Rock Hotel & Casino Tulsaで行われたRunGood Poker Series(RGPS)Tulsa Grand Prix $800メインイベントで、469エントリーの激戦を制して優勝。賞金$65,435を手にし、総額$328,300のプライズプールの頂点に立った。
ファイナルテーブル結果
| 順位 | プレイヤー | 賞金 |
|---|---|---|
| 1 | Nicholas Burris | $65,435 |
| 2 | Dexter Wise | $43,627 |
| 3 | Wesley Jones | $32,627 |
| 4 | John Heckenkamp | $24,104 |
| 5 | Bobby Randolph | $18,190 |
| 6 | Mika Evans | $13,869 |
| 7 | Freeman Allen | $10,684 |
| 8 | Terry Harrell | $8,318 |
| 9 | Jon Kreder | $6,544 |
家族を支えながら掴んだタイトル
バリスは元々別の旅行を計画していたが、予定が中止になったことで、友人の誘いを受けてタルサのトーナメントに参加することを決めた。数年ぶりの本格参戦となった今回のメインイベントで、見事にタイトルを勝ち取った。
彼は三人の子どもの父親で、ここ数年は家族を優先してポーカーの現場から遠ざかっていたという。
「長男はポーカーが大好きなんです。このチャンピオンリングを見たら、きっと満面の笑みを浮かべると思います」と笑顔で話した。
勝負を決めた冷静なリバーコール
ファイナルテーブルは緊迫した展開が続き、6人残りの局面では1時間半以上も膠着状態が続いた。
その均衡を破ったのは、バリスがミカ・エヴァンスのリバーでのブラフを見抜いてコールし、ダブルアップを決めた場面。これでチップを350万点以上に伸ばし、一気に流れを引き寄せた。
勢いに乗ったバリスは、エヴァンス(6位)、ボビー・ランドルフ(5位)、ジョン・ヘッケンカンプ(4位)を次々に倒し、最後はデクスター・ワイズとのヘッズアップを制して優勝を決めた。
「4人になった時点で、自分のリズムでプレーできる感触がありました」と振り返る。
キャリア2番目のビッグスコア
今回の優勝はキャリアで2番目に大きなキャッシュであり、2019年のRGPS Council Bluffsメインイベントでの自己最高RGPS記録を上回った。
The Hendon Mobの記録によると、これで彼の生涯獲得賞金は$400,000を突破。再びライブシーンで存在感を示した。
「これで少しは“またプレーしてもいい”って言えるようになりましたね」と笑いながら語った。
Day 2は序盤から波乱の展開
Day 2は開始直後からオールインが相次ぐ激しい展開に。エリック・バンチ、フォレスト・コラー、マーヴィン・ドナルドソン、クレイグ・サヴェージ、ロブ・ガードナーといったプレイヤーたちが次々と姿を消した。
Day 1aのチップリーダーだったジョン・ロペスと、Day 1bでトップに立ったボビー・ランドルフはその勢いを保ち、終盤まで好位置をキープ。ランドルフはブラインド10,000/20,000のレベルでアンドレ・アレンとの大きなポットを制し、チップを200万超まで伸ばしてファイナルテーブル入りを果たした。
一方、ウェスリー・ジョーンズはファイナルテーブルをチップリーダーとして迎えたが、ポケットクイーンズがバリスのフルハウスに破れ、一気に流れを失った。この一局をきっかけにバリスの快進撃が始まり、最終的にタイトルを手にした。







