世界ポーカーツアー（WPT）「レジェンズ・オブ・ポーカー」優勝経験者のジョーダン・クリストスが、WPT CEOアダム・プリスカ氏と家庭裁判所のレジーナ・マッコネル判事への脅迫行為により、ラスベガスの裁判所で実刑判決を受けた。判決により、彼は14か月から48か月の刑期に服することになった。
判決の詳細と法廷での発言
カリフォルニア州出身の38歳プロプレイヤー、ジョーダン・クリストスは、ラスベガス地方裁判所でモニカ・トルヒーヨ判事から判決を受けた。
彼は「アルフォード・プレ」と呼ばれる特別な形の有罪答弁を選択し、自身の無実を主張しつつも、検察側に有罪を立証できる十分な証拠があることを認めた。
トルヒーヨ判事は「あなたの過去の行動と繰り返しの違反には深い懸念を抱いています。支援やカウンセリングを受けても、うまくいかないと他人を嫌がらせ、命令を無視し続けている」と述べた。
今回の判決は、彼が9月に家庭内暴力の罪で1か月の刑期を終えた後に下されたもの。
司法取引の一環として、別件のストーキング事件が取り下げられた。
また、クリストスはラスベガスのリゾーツ・ワールドでポーカー運営ディレクターを務めるレオン・ウィーラー氏をストーキングした疑いでも起訴されていた。
事件の経緯とキャリア
クリストスは6月にストーキング、脅迫、家庭内暴力など複数の罪で起訴された。
脅迫の対象には、WPTのプリスカCEOと、自身の親権裁判を担当していたマッコネル判事が含まれていた。
彼はすでにクラーク郡拘置所に5か月間収監されている。
今夏のWSOPでは、6月8日のオンラインイベントで1度だけキャッシュしている。
クリストスは2013年、バイシクル・カジノで開催されたWPTレジェンズ・オブ・ポーカーで優勝し、2019年にはU.S.ポーカーオープンの一戦でもタイトルを獲得している。
しかし、SNS上では挑発的な投稿や他プレイヤーへの攻撃的な発言でたびたび物議を醸してきた。現在、彼のX（旧Twitter）アカウントは利用できなくなっている。
今回の判決は、彼のキャリアに新たな問題を加えることになった。
