アイルランドのToby JoyceがAPT台北ハイローラー選手権を制覇!非メインイベント史上最高額の賞金プールを記録

APT台北2025ハイローラー選手権記録更新7578万TWD賞金プール、トロフィーとチップ PokerOffer

2025年アジアポーカーツアー(APT)台北チャンピオンシップは、シリーズ終盤のハイライトとなる「ハイローラー・チャンピオンシップ」の決着を迎えました。アイルランドのプロ、Toby Joyceが強豪ひしめくファイナルテーブルを制し、初代王者の称号とともに優勝賞金TWD 17,618,976(約USD 564,710)を獲得しました。

CTP(Chinese Texas Hold’em Poker Club)との提携によりRed Spaceで開催された本イベントは、173エントリーを記録。賞金プールは驚異のTWD 75,782,176(約USD 2,428,915)に達し、メインイベントを除くAPTトーナメントとして過去最高額を更新する歴史的な大会となりました。

JoyceはヘッズアップでベトナムのNguyen Huu Dungを下し、勝者の証であるローズゴールド・ライオン・トロフィーを掲げました。この勝利により、彼の生涯獲得賞金は300万ドルの大台を突破しています。

小原順が奮闘するも6位、勝負を分けたAA対QQ

Day3に進出したのは、すでに最低賞金TWD 1,288,300を確保した12名の精鋭たち。ポーカー殿堂入りのErik Seidelらビッグネームが敗退する中、ファイナルテーブルでチップリーダーの座に就いていたのは日本のトッププロ、小原順(Jun Obara)でした。

しかし、この日の主導権を握ったのはオーストリア勢とJoyceでした。Gerald KarlicがAA(ポケットエース)でAlexander Wiceを7位に沈めると、その勢いで小原のチップも削り取ります。苦しい展開となった小原は、最終的にJoyceによって6位で敗退となりました。

その後、Joyceはタイの賞金ランキング1位であるPunnat PunsriのAJをQQで退け、残り4人となった場面で最大の「クーラー(不運なぶつかり合い)」が訪れます。JoyceのAAとKarlicのQQがプリフロップで激突。この巨大なポットを制したJoyceが圧倒的なチップリーダーとなり、Karlicは4位で姿を消しました。

亡き友に捧げる「K9」での戴冠

3位にMatthias Lippが入り、戦いはJoyceとDungのヘッズアップへ。3対1のチップ差でスタートしたJoyceが終始優勢を保ち、勝負はわずか16ハンドで決着しました。

最終ハンド、ショートスタックのDungがA6で起死回生のオールイン。JoyceはK9スーテッドでこれを受けます。フロップでKが落ちてJoyceが逆転、そのままリードを守りきり優勝を決めました。

試合後のインタビューで、Joyceはこのウイニングハンドにまつわるエピソードを明かしています。

「優勝を決めたハンドがK9スーテッドだったこと、運命を感じずにはいられません。最近亡くなった友人に、この勝利を捧げたいと思っていました。彼と一緒に犬を飼っていて、K9(ケーナイン)はCanine(犬)に通じることから、僕らのラッキーハンドだと冗談を言い合っていたんです」

準優勝のDungはTWD 11,935,700(約USD 382,555)を獲得し、自身のキャリアハイを更新しました。

ハイローラー・チャンピオンシップ 決勝結果

順位プレイヤー国籍賞金 (TWD)賞金 (USD)
1Toby Joyceアイルランド17,618,976564,710
2Nguyen Huu Dungベトナム11,935,700382,555
3Matthias Lippオーストリア7,957,100255,035
4Gerald Karlicオーストリア6,517,300208,890
5Punnat Punsriタイ5,229,000167,600
6小原 順日本4,054,300129,950
7Alexander Wiceタイ3,001,00096,185
8Chase Cokaliongフィリピン2,205,30070,680
9Nguyen Thanh Tungベトナム1,758,10056,350

ミニハイローラーでは荻田大介がファイナル進出

高額イベントの熱気は冷めやらず、「ミニハイローラー・チャンピオンシップ」もDay2を終了。こちらの賞金プールもTWD 38,687,693(約USD 1,239,990)に達し、今シリーズ8つ目の「100万ドル超え」イベントとなりました。

激戦を勝ち抜き、オーストラリアのMichael Eganが3,510,000点(59BB)で全体トップに立っています。そして日本からは荻田大介(Daisuke Ogita)が8位(775,000点、13BB)でファイナルテーブルに進出。逆転での優勝とピューター・ライオン・トロフィー、そして賞金TWD 8,569,093(約USD 274,650)を狙い、日曜日の最終決戦に挑みます。

Roman HrabecやブレスレットウィナーのMichael Wangといった強豪もインマネを果たしましたが、ファイナルデー進出はなりませんでした。

トリップセーバー選手権も大盛況

シリーズの最後を飾る「トリップセーバー・チャンピオンシップ」には、旅費を取り戻そうとするプレイヤーたちが殺到しました。Day1には394エントリーが集まり、賞金プールはTWD 11,914,560(約USD 381,875)に到達。保証額を大幅に上回る大盛況となりました。

韓国のGyeong Beom Kimが384,000点でチップリーダーとしてDay2へ進出。上位55名がインマネとなり、優勝者にはTWD 2,310,960が贈られます。