数字が揃い始めた台北の熱気
火曜の午後1時45分に受付が締め切られ、APTCメインイベントはTWD311Kのバイインで671エントリーに到達した。賞金総額はTWD194,080,972となり、保証されていたUS$5Mを大きく上回るおよそUS$6.17Mとなった。優勝者にはUS$1.1M超が贈られる。
入賞は95名で、ミニマムキャッシュは約US$18K。ラスベガス以外でこの10年に行われたUS$10Kフリーズアウトの中でも最大規模となった。
主要な数字が固まったのはDay2の途中で、保証突破の知らせはDay1開始から約7時間で広く知られた。プレーは週末まで続き、金曜にチャンピオンが決まる。
シリーズ初開催が示す現在のAPT
今回の台北でのChampionshipシリーズはAPTにとって新しい取り組みだ。ここ数年は参加者も賞金も伸び続けており、その流れが台北でも見られる。日曜のサテライトがUS$585Kのプライズプールを作り上げたことも象徴的で、多くの2022年メインイベントを上回る規模だった。Rivers、Quadruple Super Stud、Atomic Pineappleといった珍しい種目にも十分な参加が集まっている。
会場には往年の名選手を掲げるバナーはなく、今のライブポーカーの姿がそのまま表れている。Championshipシリーズは今回が初開催であり、この地域のポーカーが今後どのように発展していくのかを示す一端となっている。
大きな保証に応えたプレイヤーの参加
メインイベントにUS$5Mの保証を設定したことは大きな挑戦だった。これまでのメインイベント最高額は4月の台北大会でのUS$3.73M。新たな数字を発表した時点で記録更新は確定していたが、エントリーが追いつくかどうかは別の問題だった。
しかし、その懸念は必要なかった。参加者の数が保証を十分に支えた。
APT CEOフレッド・レオンは「これは大きな成果であり、アジアのポーカーが世界の舞台で重要な節目を迎えたことを示している。初年度からこれほどの支援を得られたことに感謝しており、今後さらに成長していくと確信している」と述べた。
台北に広がる独特のプレー空間
Red Spaceは広く、清潔で、アクセスが良く、周囲にはホテルも多い。スタッフやディーラーの対応も丁寧で、多くの参加者がスムーズな運営であると評価している。
この会場にはバーやラウンジ、飲食スペースはなく、近隣にスポーツブックやスポーツ中継のモニターもない。景観の良い喫煙エリアも設けられていない。空間は必要な機能に特化している。
APTメインイベント史上最大の賞金が確定した今回の台北大会は、シリーズにとって象徴的な一週間となった。金曜にはUS$1.1M超を手にする初代Championshipチャンピオンが誕生する。
