APT台北2025が閉幕、香港勢がフィナーレを席巻|ウェイン・ラムがミニハイローラーで悲願の初優勝

APT台北2025閉幕、ウェイン・ラムのミニハイローラー優勝と過去最高賞金プール記録 - PokerOffer

アジアのポーカーシーンに新たな金字塔を打ち立てた「APT台北チャンピオンシップ2025」が11月30日、大盛況のうちに幕を閉じました。台北のRed Spaceを舞台に17日間にわたって開催されたこのフェスティバルは、賞金総額や参加者数などあらゆる面で新記録を樹立。最終日は香港出身のプレイヤーたちが躍動し、残された2つの主要タイトルを獲得してアジア最大級の祭典を締めくくりました。

ウェイン・ラムがミニハイローラーを制し雪辱を果たす

シリーズ最終盤のハイライトとなったEvent #17 ミニハイローラー・チャンピオンシップには、184エントリー(ユニークプレイヤー143名)が殺到しました。賞金総額はTWD 38,687,692(約USD 1,205,202)に達し、今大会で8回目となる「賞金プール100万米ドル超え」を記録するビッグトーナメントとなりました。

3日間にわたる激戦を制したのは、香港のウェイン・ジン・ウィン・ラム(Wayne Jin Wing Lam)です。ラムはファイナルテーブルでの勝負強さを発揮し、自身初となるAPTライオントロフィーと優勝賞金TWD 8,569,092(約USD 266,992)を手にしました。

ラムにとってこの勝利は、まさに「リベンジ」と呼べるものでした。彼は今年初めのAPT台北メインイベントでも3位という好成績を残していましたが、あと一歩のところでタイトルを逃しています。今回、その悔しさをバネに見事優勝を果たし、キャリア最高額の賞金を獲得しました。

ヘッズアップでは、アジア屈指のハイローラーとして知られるマレーシアのワイ・キアット・リー(Wai Kiat Lee)と対峙しました。生涯獲得賞金2,000万米ドルを超えるリーを相手に競り勝ち、リーは惜しくも準優勝(賞金 TWD 5,783,800 / 約USD 180,105)となりました。3位にはデンマークの強豪ヨハン・ペデルセンが入賞しています。また、このファイナルテーブルには日本の荻田大介も進出し、9位入賞を果たしました。

ミニハイローラー・チャンピオンシップ 決勝結果

順位プレイヤー国籍賞金 (TWD)賞金 (USD)
1Wayne Jin Wing Lam香港8,569,092266,992
2Wai Kiat Leeマレーシア5,783,800180,105
3Johan Buchtrup Schultz Pedersenデンマーク3,981,000123,986
4Michael John Eganオーストラリア3,245,900101,052
5Dumitru Adrian Poraルーマニア2,588,20080,587
6Paulius Plausinaitisリトアニア1,988,50061,943
7Anthony Yuan Huアメリカ1,446,90045,066
8Trong Hieu Ngoベトナム1,048,40032,659
9Daisuke Ogita日本866,60026,997

アマチュアのフン・リンがトリップセーバーで大金星

フェスティバル最後のトロフィーを懸けたEvent #19 トリップセーバー・チャンピオンシップには394エントリーが集まり、賞金総額TWD 11,914,560(約USD 371,096)を巡る争いが繰り広げられました。

このラストチャンスを物にしたのは、香港のアマチュアプレイヤー、フン・リン(Fung Lin)でした。彼は並み居る強豪を退けてAPT初優勝を飾り、賞金TWD 2,310,960(約USD 71,994)を獲得。この勝利により、彼の生涯獲得賞金は一気に4倍へと跳ね上がりました。

準優勝は韓国のウォンチョル・ベ(Wonchul Bae)で、賞金TWD 1,465,500(約USD 45,646)を獲得しました。優勝すれば生涯獲得賞金が100万米ドルを突破する節目でしたが、記録達成は次戦以降にお預けとなりました。3位にはAPTで過去4度の優勝を誇るフィリピンのヴァマーディノ・マグサカイが入賞し、ベテランの健在ぶりを示しました。

トリップセーバー・チャンピオンシップ 決勝結果

順位プレイヤー国籍賞金 (TWD)賞金 (USD)
1Fung Lin香港2,310,96071,994
2Wonchul Bae韓国1,465,50045,646
3Vamerdino Magsakayフィリピン1,059,20033,001
4Lee Dong Jae韓国856,70026,687
5Jieun Um韓国677,90021,104
6Gyeong Beom Kim韓国521,90016,257
7Jereld Sam Enzhiシンガポール388,40012,097
8Lifu Huang中国281,2008,757
9Chien-Hung Chi台湾227,6007,089

次回は2026年1月、韓国・済州島で開催

歴史的な台北シリーズを終え、APTの舞台は来シーズンへと移ります。次回APT Jeju Classic 2026は、韓国の済州島にて2026年1月30日から2月8日の日程で開催される予定です。アジアポーカーの新時代を象徴する熱い戦いが、再び始まろうとしています。

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