Tony Gregg、「春季トレーニング」のつもりがPokerGO Cup第7イベント優勝

スペードのキングがポーカーテーブルのフェルトの上に表向きに置かれ、背景にチップ——リバーのキングで命拾いしたTony GreggがPokerGO Cup第7イベントを制す

Tony Greggは感覚を取り戻しにラスベガスへ来た。帰りはトロフィーを抱えていた。

2026年PokerGO Cup第7イベント、バイイン$10,000のノーリミットホールデムはラスベガスのPokerGO Studioで開催され、67エントリーが集まった。GreggはヘッズアップでDarren Eliasを破り、$173,075を獲得して優勝。2人は事前にICMチョップを成立させており、残り$10,000とタイトルだけを賭けてプレーした。Greggはすぐに決着をつけた。Eliasは準優勝で$158,575を手にした。

ファイナルテーブル結果

順位 選手 賞金
1 Tony Gregg* $173,075
2 Darren Elias* $158,575
3 Qinghai Pan $90,450
4 Neil Warren $67,000
5 Landon Tice $50,250
6 Chris Hunichen $36,850
7 Jeremy Ausmus $26,800

ICMチョップ

リバーの一枚で生き残った

ファイナルテーブルは開始直後から動いた。ショートスタックのJeremy AusmusはポケットKKを手にしたが、Chris HunichenがフロップでAをヒット。Ausmusは7位で姿を消した。

Hunichenはそのままチップを積み上げ、リードに迫る展開を見せた。ある大きなポットでHunichenがポケットQQを持ち、Greggは全チップを投入済みで脱落寸前だった。しかしリバーにKが落ち、Greggはギリギリで生き残る。その後まもなく、今度はGreggがHunichenを6位で送り出した。

ヘッズアップまでの道のりで、残りの選手も次々と脱落した。EliasがLandon Ticeを5位で、GreggがNeil Warrenを4位で退場させ、EliasはQinghai Panを3位で下して最後の一騎打ちが実現した。

勝負を決めた一手

ヘッズアップはEliasがポケットKKで重要なポットを取り、スタックはほぼ互角に。そのタイミングでICMチョップが成立した。

すぐに決定的な手が来た。GreggのAKがEliasのA2を上回り、Eliasのスタックは一気に縮んだ。Greggはそのまま畳み掛け、タイトルを手にした。

「まだ勝てると思い出させてくれた」

GreggはWSOPブレスレットホルダーであり、WSOPのOne Drop High Rollerイベントで$4,830,619を獲得して優勝した実績を持つ。ここ数年はフルでトーナメントサーキットを回っておらず、今回のPokerGO Studio参戦も「夏に向けた春季トレーニング」と位置づけていた。成績よりもリズムを取り戻すことが目的だったという。

ただ、この大会が始まる前のトリップは散々だった。

「この大会の前はずっとツイていなかった」とGreggは振り返る。「でもずっと自分に言い聞かせていた。トーナメントってそういうものだと。負けている時間の方が長い。それでもまたここでプレーしていて、このゲームをまだ好きでいられる。それが大事なんだと」

調整の方法もシンプルだ。「毎日プレーできることそのものを楽しむようにしている」と彼は言う。「手をスマホにメモして、夜に見返す。それだけです」

2025年WSOPメインイベントでの11位に続き、今回の優勝はGreggにとって大きな手応えになった。

「まだ勝てるんだと思い出させてくれる結果だった」とGreggは話す。「去年のメインイベントでのランも、同じことを感じさせてくれた」

対戦相手については率直にリスペクトを示した。「ここのプレイヤーは本当にレベルが高い。新しい世代がどれだけ鋭いか見ていると、もっと場数を踏みたくなる」

春季トレーニングは終わった。夏はもうすぐそこだ。