ポーカー界に悲しいニュースが届いた。アメリカ東海岸を拠点に活躍していた人気プレイヤー、ジョーダン・フィッシュマン(Jordan Fishman)氏が、突然の心臓発作の2日後に亡くなった。マサチューセッツ州サウスボロー出身のリタイアした大学教授で、その知的で温厚な人柄から多くのプレイヤーに慕われていた。
キャリア最高の栄光
データベース「The Hendon Mob」によると、フィッシュマン氏のライブトーナメント通算獲得賞金は184,433ドル。2025年にはマサチューセッツ州ミルフォードで行われたEastern Poker Open 1,650ドルハイローラーで優勝し、キャリア最高額となる45,000ドルを手にした。
大会後、彼は「これまでで一番良いプレーができた。どんな挑戦にも立ち向かう準備ができている。間違いなく自分の最大の成果だ」と語っていた。
その後も好調を維持し、夏にはResorts World 400ドルNLHイベントで優勝し18,183ドルを獲得。さらに2月のGate City Winter Open 350ドルノーリミットホールデムでは3位入賞で10,850ドルを手にした。2018年のBar Poker Openチャンピオンシップでは準優勝となり、13,589ドルを獲得している。
2025年Eastern Poker Open High Rollerファイナルテーブル結果
順位 | プレイヤー | 賞金 |
---|---|---|
1 | Jordan Fishman | $45,000 |
2 | Steven Tabb | $27,000 |
3 | Ron Scott | $15,500 |
4 | Dennis O’Hare | $10,500 |
5 | Adam Johnson | $8,400 |
6 | Justin Carey | $7,100 |
7 | Brian Haughey | $6,400 |
8 | Mike LaMontagne | $5,200 |
9 | Linval Gentles | $3,900 |
パートナーと歩んだポーカー人生
フィッシュマン氏の人生を語る上で、パートナーのリンダ・スウェアーズ(Linda Swears)の存在は欠かせない。二人はEastern Poker Tourで出会い、15年の友情を経て2年半前に交際をスタート。互いに切磋琢磨しながらプレーの質を高めていった。
「彼女は慎重なスタイルで、私は攻撃的。お互いの長所を融合させた。彼女がいなければ、こんなに楽しくなかっただろう」と彼は語っていた。
スウェアーズ氏は「彼は私の最愛の人であり、心の拠り所でした。彼のいない人生は考えられませんが、共に過ごした2年半はかけがえのない時間でした。彼の愛を一瞬たりとも疑ったことはありません」とコメントしている。
ポーカー界が惜しむ紳士プレイヤー
知性と情熱を併せ持つフィッシュマン氏は、テーブル上でも外でも多くの人々に影響を与えた。冷静な判断と温かい人柄で、多くのプレイヤーに尊敬される存在だった。
ポーカーコミュニティは、彼の家族と友人に深い哀悼の意を表し、ジョーダン・フィッシュマン氏の冥福を心より祈っている。