今週の水曜に配信された「Hustler Casino Live」は、久々に“見応え満点”の夜となった。$100/$200のハイステークス・キャッシュゲームに登場したのは、WSOPブレスレット獲得直後のニック・パルマ(Nick Palma)をはじめ、マーティン・カブレル(Martin Kabrhel)、ニキル “ニック・エアボール” アルコット(Nikhil “Nik Airball” Arcot)、そしてターボ(Turbo)といった強烈な個性を持つプレイヤーたち。序盤から火花が散り、テーブルは一気にヒートアップした。
口撃戦から始まった一夜
序盤こそ穏やかだったが、ターボが「パルマはタイトすぎる」と軽口を叩くと空気が一変。アルコットも同調し、テーブルに火がついた。パルマはすぐに反応し、「口の利き方に気をつけろ。お前とならどこでもやる。歩いてでもここに来たんだ」と言い返した。
その直後、パルマは1万ドルのブラフを仕掛け、2♥2♣9♦8♣のボードでピーターのトップペアをフォールドさせることに成功。Kハイでポットを獲得すると、「文句ばかり言うなら全員ぶっ壊してやる」と豪語し、場の空気を完全に掌握したかに見えた。
カブレルとの激しいやり取り
2025年のWSOPでも話題を集めた“長考王”マーティン・カブレルが参戦すると、さらに緊張が高まった。「このピエロを呼んだのか?」とカブレルが挑発すると、パルマは即座に反撃。「俺の目の前でピエロ呼ばわりか?いい加減にしろよ、マーティン。今日、お前も含め全員に見せてやる」と言い放った。
アルコットも「お前、ハンド全然入らないのに、話だけは一人前だな」と冷ややかにコメント。
パルマはこれまでも対立の絶えないプレイヤーとして知られており、累計ライブキャッシュ獲得額は330万ドル超。今月初めには、HCL常連のマリアーノ・グランドリ(Mariano Grandoli)との“タンク”問題で口論を起こしたばかりだった。
巨額ポットの応酬
この夜は6桁ポットが次々と生まれた。ビッグ・マイク(Big Mike)のAAがヘンリー(Henry)の66にセットで割られる場面があり、パルマも一時はクワッズQでヘンリーから巨大ポットを奪い、6万ドル超のプラスに浮上していた。
だが、流れは終盤にかけて急転する。
23.5万ドルの悪夢
終盤、MPのピピ(Pipi)がQ♠10♠で2000ドルにオープン。HJのパルマがA♦J♦でコールし、ボタンのエアボールもA♣6♣で参加。ビッグ・マイクはビッグブラインドでQ♦Q♣を持ち、1万ドルに3ベット。ピピとパルマがコールしてフロップへ。
10♥2♣J♠のボードでパルマはトップペアをヒット。しかしマイクのオーバーペアには届かない。マイクが2万ドルをベットし、ピピがフォールド、パルマがコール。ターンの8♦でマイクはさらに5万ドルを投入。
パルマはしばらく沈黙した後、「最悪だな、オールイン」と宣言。マイクは即コールした。
リバー4♥が落ち、23.5万ドルのポットはビッグ・マイクのものに。パルマはリバーを待たずに席を立ち、マイクを外してテーブルを後にした。マイクはこの夜、9万3700ドルのプラスで終了。
最後に笑ったのはTurbo
この日の最大勝者はターボ。最終的に43万4900ドルをプラスで終えた。パルマが去る際、ターボは皮肉を込めて言った。「今日はたくさん間違えたけど、もう一周やるって決めたのは最高の判断だったな。」パルマは無言のまま去った。
パルマの退場後もテーブルには笑いが絶えず、カブレルが「いい結末だったと思う」とコメント。アルコットは「彼がこのテーブルでまた打つことはないだろう。うるさいし、ニッティすぎる」と苦笑した。
挑発とブラフ、そして大逆転。今回のHustler Casino Liveは、まさにハイステークス・ポーカーの醍醐味を凝縮した一夜だった。







