CBSスポーツで最新配信された『Hellmuth’s Home Game』の第11回では、伝説的なプロポーカープレイヤー、フィル・ヘルムース (Phil Hellmuth)がキャリア初のトーナメント優勝について語った。撮影はネバダ州リノのグランドシエラリゾートで行われ、Poker Night in Americaが制作、BetRiversがスポンサーを務める。本番組はテーブル上の会話を中心に構成されており、臨場感あふれる高額現金ゲームの雰囲気をリアルに伝えている。
初優勝の地、リノでの思い出
14ハンド目のプレイ後、ヘルムースは1988年にリノ・ヒルトン(現グランドシエラリゾート)で自身の初優勝を飾ったことを振り返った。当時、200ドルのポットオブゴールド無制限ホールデムで、賞金額は17,550ドル。これはヘルムースのHendon Mob記録上、3番目の大きな勝利だった。その4ヶ月後にはダイヤモンド・ジム・ブレイディの1万ドルトーナメントで12万5千ドルを獲得し、1989年のWSOPメインイベント優勝では755,000ドルを掴み取り、ポーカーレジェンドの地位を確立した。
第11話のテーブル構成と開始スタック
本イベントは25/50ドルのブラインドに加え、50ドルのビッグブラインドアンティ、さらに頻繁に100ドルのストラドルが入る形式で開催された。開始時点の座席とチップ量は以下の通り。
座席 | プレイヤー | スタック |
---|---|---|
1 | リウ・シュアン(Xuan Liu) | 20,100ドル |
2 | フィリップ・ヘルムースIII | 5,000ドル |
3 | ランディ「3Coin」サドラー | 14,600ドル |
4 | ネバダ(クリス) | 5,000ドル |
5 | ダン「ジャングルマン」ケイツ | 10,000ドル |
6 | フィル・ヘルムース | 5,000ドル |
7 | DJウォッシュバーン | 10,000ドル |
ハイライトハンド
- 「これまでで一番消極的なコール」
序盤の手札で、ネバダがQ♥Q♣でオープンし、ヘルムースはA♣J♣でコール。フロップはA♠Q♠A♦。ネバダはフロップでフルハウスを作るも、リバーの5♦でボードが「カウンターフェット」され、ヘルムースの三つのエースが勝利し、4,300ドルのポットを獲得。彼自身「これが最も消極的なコールだった」と苦笑。 - ネバダの苦戦が続く
17ハンド目、ネバダはK♠K♦を持つも、A♣がボードに出て3Coinの強烈なプレッシャーを受けてフォールド。26ハンド目では再びK♥K♦でオールインし、3Coinと対峙。フロップまでは有利に進んだが、ターンのA♠に沈み、ヘルムースは「クリスの運の悪さは相当だ」と語った。 - 3Coin対ジャングルマンの勝負
30ハンド目、3CoinはA♣Q♠でスリーベット。フロップQ♥6♥J♣にて大きくベットするが、ジャングルマンは6♦6♣のセットでオールイン。3Coinはコールしたものの、ターンとリバーで不運に見舞われ、ジャングルマンが24,550ドルの超大型ポットを手にした。
最終スタック状況
プレイヤー | 最終スタック |
---|---|
リウ・シュアン | 16,800ドル |
フィリップ・ヘルムースIII | 4,350ドル |
ランディ「3Coin」サドラー | 5,000ドル |
ネバダ(クリス) | 9,875ドル |
ダン「ジャングルマン」ケイツ | 24,350ドル |
フィル・ヘルムース | 10,900ドル |
DJウォッシュバーン | 18,375ドル |
放送予定
『Hellmuth’s Home Game』は毎週月曜日の東部時間22時/太平洋時間19時にCBSスポーツで放送され、2025年末まで続く予定。各回異なるプロプレイヤーと友人が参加し、テーブル上のリアルな対話を通じて、臨場感のある高額現金ゲームの戦いを届けている。