ハイステークスの舞台で起きた“悲劇の一枚”
PokerStarsの人気キャッシュゲーム番組「Big Game」シーズン2第9話がYouTubeで公開され、Alan KeatingとLex Veldhuisの間で今シーズン最大規模になりそうだった一局が、Riverカードによってあっけなく終わった。
$200/$400のハイステークス卓では常にドラマが生まれるが、今回はまさに「手が止まった」瞬間だった。
同エピソードでは“ルースキャノン”として注目を集めるLuke Moyも引き続き奮闘。PokerStarsから10万ドルの資金を受け、150ハンドを消化するまで席を立てない特別ルールで挑戦中だ。122ハンドを終えた時点でMoyは11,500ドルのプラス。あとわずかで実際に利益を持ち帰れる状況となっている。
Kornuthが序盤でビッグポットを獲得
Chance Kornuthは今回のエピソードから復帰。序盤早々、Keatingとの19.8万ドルポットで大きく勝ち越した。
フロップでボトムセットをヒットしたKornuthがオールイン、Keatingはナッツフラッシュドローでコール。TurnとRiverを2回走らせ、結果はいずれもKornuthの勝利。
ただし後半は流れを掴めず、最終的な収支は14,500ドルのプラスでフィニッシュした。
一方、ギター片手に卓を盛り上げたコメディアンのMorgan Jayは、結果的に苦しい展開が続いた。7ハイフラッシュで勝負に出るも、Keatingの9ハイフラッシュに敗れて大きくチップを失い、最終損益はマイナス85,400ドル。
ファン騒然の“未完のモンスターポット”
この夜のハイライトは間違いなくVeldhuisとKeatingの対決だった。
VeldhuisがUTGからA♠9♠で1,000ドルにレイズ、カットオフのKeatingがQ♥Q♣で4,000ドルに3ベット。Veldhuisがコールしてフロップは7♥10♣J♠。
Keatingがオーバーペアで6,000ドルをベット、Veldhuisがコール。TurnではQ♠が落ち、Keatingはトップセット、Veldhuisはナッツフラッシュ&ストレートドローという理想的な展開に。
ここでKeatingが18,000ドルをベットし、Veldhuisが再びコール。ポットは急速に膨らみ、観客も「ここから大爆発か」と息を呑んだ。
しかしRiverのA♦がすべてを止めた。ストレート完成のボードを見て両者とも慎重になり、チェック・チェックで終了。ポットは57,000ドル。
もしこのカードが違っていれば、50万ドル級の歴史的ポットになっていた可能性もあった。
現在のスタック状況(122ハンド経過時点)
| 順位 | プレイヤー | 損益 | スタック |
|---|---|---|---|
| 1 | Lex Veldhuis | $114,000 | $314,000 |
| 2 | Alan Keating | $80,500 | $580,500 |
| 3 | Chance Kornuth | $14,500 | $114,500 |
| 4 | Luke Moy | $11,500 | $111,500 |
| 5 | Jason Koon | ($34,600) | $115,400 |
| 6 | Morgan Jay | ($85,400) | $14,600 |
| 7 | Wolfgang | ($100,000) | $0 |
Keatingが復調、Veldhuisはチップリーダーのまま
序盤に苦しんでいたKeatingだが、この日は持ち前のアグレッシブさを取り戻し、80,500ドルのプラスで終えた。
Veldhuisは依然として114,000ドルの利益でチップリーダーを維持し、次回の最終話へと臨む。
残るハンドはあと28。ルースキャノンのLuke Moyがこのままプラスを守って賞金を持ち帰れるのか。
そして最終話では、今回Riverに奪われた“真の大勝負”が再び訪れるのか、ファンの期待は高まっている。







