なぜテキサスホールデムはここまで面白いのか
「5分でルールを覚えて、一生戦略を磨き続けられる」ゲームがあるとしたら、それがテキサスホールデムです。ホールカード2枚、コミュニティカード5枚、ベットラウンド4回。構造はシンプルですが、ポジション・心理戦・確率・タイミングが毎ハンド複雑に絡み合います。初めてテーブルに着く方も、なんとなくプレイしていてなかなか勝てない方も、まずここから基本を固めていきましょう。
テキサスホールデムの役の強さ:10種類を強い順に完全解説
テーブルに座る前に必ず頭に入れておきたいのがこの一覧です。自分の手札の強さを瞬時に判断できるかどうかが、すべての決断の出発点になります。
第1位:ロイヤルフラッシュ Royal Flush
ポーカー最強の役。同じスートのA・K・Q・J・10が揃ったもので、どんな手札にも負けません。
例
A♠ K♠ Q♠ J♠ 10♠
第2位:ストレートフラッシュ Straight Flush
同じスートの連続した5枚。両者がストレートフラッシュの場合、最上位のカードが高い方の勝ちです。
例
7♥ 8♥ 9♥ 10♥ J♥
第3位:フォーカード Four of a Kind
同じランクのカード4枚。これが入れば、ほぼ勝ち確といっていい圧倒的な役です。
例
K♠ K♥ K♦ K♣ 3♠
第4位:フルハウス Full House
スリーカードとワンペアの組み合わせ。同士対決では、スリーカードのランクが高い方が勝ちます。
例
Q♠ Q♥ Q♦ 7♣ 7♥
第5位:フラッシュ Flush
同じスートの5枚(連続している必要はありません)。引き分けになりそうなときは、最上位のカードから順番に比べていきます。
例
A♦ J♦ 8♦ 5♦ 2♦
第6位:ストレート Straight
スートが混在した連続する5枚。Aは柔軟で、A-K-Q-J-10の最強ストレートにも、A-2-3-4-5(「ホイール」と呼ばれる)の最弱ストレートにもなれます。
例
5♠ 6♥ 7♦ 8♣ 9♠
第7位:スリーカード Three of a Kind
同じランクのカード3枚。自分のポケットペアとボードの1枚で揃えた場合は「セット」と呼ばれ、相手から見えにくい分だけ特に厄介な形です。
例
J♠ J♥ J♦ 6♣ 2♠
第8位:ツーペア Two Pair
2組のペア。強さを比べるときは上のペア、下のペア、キッカーの順に見ていきます。
例
9♠ 9♥ 4♦ 4♣ K♠
第9位:ワンペア One Pair
同じランクのカード2枚。地味に聞こえますが、テキサスホールデムの実戦で最もよく出てくる勝利の役です。
例
A♠ A♦ K♣ 8♥ 3♠
第10位:ハイカード High Card
役なし。最も高いカードを持つ方が勝ちで、同じなら次のカードへと比較が続きます。
例
A♠ J♥ 8♦ 5♣ 2♠
ブラインド:カードを見る前に払う強制ベット
ハンドが始まる前に、2人のプレイヤーが強制的にチップをポットに入れます。これが「ブラインド」です。毎ハンド必ず争うチップが生まれる仕組みで、ゲームのテンポを作る大事なルールです。
ボタン(Button)
「D」と書かれた小さなディスクで示されるポジションで、毎ハンド終わるごとに時計回りに1つ移動します。フロップ以降のすべてのラウンドで最後にアクションできるため、他の全員の動きを見てから判断できます。テーブル上で最も情報量が多く、有利なシートです。
スモールブラインド(SB)
ボタンのすぐ左に座るプレイヤー。ビッグブラインドの半額を強制的に払います(ほとんどのゲームで適用)。フロップ以降は毎ラウンド最初にアクションしなければならないため、ポジション的には不利な席です。
ビッグブラインド(BB)
SBの左隣。ビッグブラインド1枚分をフルで払います。BBにはプリフロップ限定の特権があります。誰もレイズしないままアクションが回ってきた場合、BBはすでにコール相当のチップを出しているため、追加コストなしでチェックしてフロップを見ることができます。
$1/$2のゲームなら、SBが$1、BBが$2をポストします。
4つのベットラウンド:1ハンドの流れを順に追う
テキサスホールデムのすべてのハンドは、決まった4つのフェーズで進みます。
第1ラウンド:プリフロップ Preflop
各プレイヤーに2枚のホールカードが配られます。BBの左隣から時計回りにアクションが始まり、コール、レイズ、フォールドのいずれかを選びます。SBとBBはすでにチップを出しているため、このラウンドでは最後の2人になります。
第2ラウンド:フロップ Flop
3枚のコミュニティカードがテーブル中央に表向きで公開されます。全員が使えるカードです。ボタンの左隣の最初のアクティブプレイヤーからアクションが始まり、誰もベットしていなければチェックで次に回すこともできます。
第3ラウンド:ターン Turn
4枚目のコミュニティカードが公開されます。アクション順はフロップと同じです。ポットがある程度膨らんでくるこのラウンドから、重要な判断場面が増えてきます。
第4ラウンド:リバー River
5枚目、最後のコミュニティカードが公開されます。ショーダウン前の最後のベットチャンスです。リバーのベットが終わると残ったプレイヤーが手札を公開し、ホールカード2枚とコミュニティカード5枚から作れる最強の5枚を持つ人がポットを取ります。
初心者がハマりやすいミス
ミス1:キッカーの判定を誤解している
地味ながら、多くの初心者がここでチップを失っています。お互いにエースのペアを持っていたら、どちらが勝つのでしょうか?
答えはキッカーで決まります。キッカーとは、役の構成に使われていないカードの中で一番強いものです。
自分のホールカード:A♠ K♣
相手のホールカード:A♥ Q♦
ボード:A♦ 7♣ 2♠ 9♥ 3♦
両者ともスリーエースですが、自分のキッカーはK、相手はQ。自分の勝ちです。
ただし、ボードにすでにK♦がある場合、両者の最強5枚が同じそのKを使うことになり、キッカーの判断が変わります。勝ち負けは常に最終的な5枚の最強の組み合わせで評価することが大切で、ペアだけ見て安心するのは危険です。
ミス2:ボードを読めていない
自分のホールカードに集中するあまり、コミュニティカードが相手にどう働いているかを見落としがちです。同じスートのカードが4枚ボードに並んでいれば、1枚でも合う手札を持つ相手はフラッシュを完成させています。
ミス3:プリフロップで手牌を絞り込めていない
ポケットJJはテンションが上がります。でも7-2オフスートはほぼ毎回フォールドが正解です。プリフロップでプレイする手札を厳しく選ぶことが、最もシンプルで効果的な損失削減策のひとつです。
ミス4:ポジションを軽く見ている
ボタンで問題なく戦える手札も、アーリーポジションではフォールドすべき場面が多くあります。アクション順が遅いほど情報量が増え、同じ手札でも実質的な強さが変わります。ポジションはテキサスホールデムで最も過小評価されている概念のひとつで、意識するだけでプレイの質は確実に上がります。







