2021年のWSOPメインイベント覇者であるドイツのトッププロ、Koray Aldemirが、バハマで開催中のWSOPパラダイスで再び頂点に立ちました。Aldemirは「イベント#12:$10,000 8-Game Mix 6-Handed」において、ブラジルの強豪Felipe Ramosとの激闘を制し、キャリア2本目となるゴールドブレスレットを獲得しました。
Aldemirはヘッズアップでの劣勢を覆し、優勝賞金$287,800を手にしました。この勝利により、彼はPhil Hellmuthが2023年に達成して以来となる、「ラスベガスのメインイベント優勝後に再びブレスレットを獲得したチャンピオン」という特別な称号を得ることになりました。
115エントリーを集めた本大会は、激戦のため予定外の3日目(DAY3)までもつれ込みました。2本目のブレスレットを手にしたAldemirは、2021年の巨大なメインイベント用ブレスレットと比較し、「こっちの方が少し小さく感じるね!」と記者たちに冗談を飛ばしました。
ファイナルテーブル結果
$10,000バイインのミックスゲームには世界屈指のプレイヤーが集結しました。Ramosは惜しくも悲願の初ブレスレットを逃す結果となりました。ファイナルテーブルの順位と賞金は以下の通りです。
| 順位 | プレイヤー | 国籍 | 賞金 (USD) |
|---|---|---|---|
| 1 | Koray Aldemir | ドイツ | $287,800 |
| 2 | Felipe Ramos | ブラジル | $188,900 |
| 3 | Philip Sternheimer | イギリス | $128,400 |
| 4 | Chris Klodnicki | アメリカ | $90,100 |
| 5 | Mike Watson | カナダ | $65,400 |
| 6 | Dan Shak | アメリカ | $49,200 |
| 7 | Josh Arieh | アメリカ | $38,400 |
重要な局面と脱落劇
予定外のDAY3には13名のプレイヤーが進出しました。Chris Klodnickiがチップリーダーとしてスタートし、通算3本目のブレスレットを狙う絶好の位置につけていました。Klodnickiはファイナルテーブル(FT)形成時もリードを保ち、Philip SternheimerとFelipe Ramosがそれを追う展開となりました。
FT序盤、Aldemirは重要な勝負を制します。ポットリミットオマハ(PLO)のハンドでAA(エースのポケットペア)が入ったAldemirは、Sternheimerからダブルアップに成功。しかしSternheimerも黙ってはいません。直後のハンドでKKを持ち、KlodnickiのQQとぶつかるクーラー(Cooler)を制してチップを取り戻しました。
通算8本目のブレスレットを目指したJosh Ariehは、セブンカードスタッドでAldemirに敗れ7位で姿を消しました。その後、ラズ(Razz)のラウンドでドラマが生まれます。KlodnickiがDan ShakとMike Watsonを同じハンドで同時に飛ばすビッグプレイを見せたのです。6ストリート目が配られた時点で、ShakとWatsonの両名はすでにドローイングデッド(逆転不可能)となっており、Klodnickiが二人をまとめて葬り去りました。
しかし、このダブルノックアウトで勢いに乗るかと思われたKlodnickiでしたが、その後失速します。ブラジルのRamosが2-7トリプルドローで猛追を見せ、Klodnickiを4位で敗退させると、続く3位でSternheimerも撃破し、チップリーダーとしてヘッズアップに進出しました。
ヘッズアップでの逆転劇
ヘッズアップ突入時、RamosはAldemirに対して3倍以上のチップ量を持ち、圧倒的優位に立っていました。勝負はバハマ現地時間の午前3時頃までもつれ込む長期戦となりました。
Aldemirは粘り強くチップ差を縮め、徐々に主導権を握り始めます。形成逆転のきっかけとなったのはオマハハイロー(Omaha Hi-Lo 8 or Better)のハンドでした。ここでAldemirがビッグポットをスクープ(ハイとローの両方を獲得)し、Ramosに大ダメージを与えました。
決着はノーリミットホールデム(NLHE)でつきました。Aldemirに絶好のポケットキング(KK)が入り、ボードが開いてもその優位は揺るがず、Ramosを下しました。このハンドがブラジル人プレイヤーの初優勝の夢を打ち砕き、ドイツの世界王者に2本目のブレスレットと賞金$287,800をもたらしました。







