公開から一転して配信停止
2024年のWSOPパラダイス(バハマ)での様子を追ったドキュメンタリー「NO LIMIT」が、思わぬ形で配信停止となった。制作者のダスティン・イアノッティが、作中の一部が人工知能によって作られた発言であると認めたため、WSOPは日曜日に最初の6話を公式YouTubeチャンネルから削除した。その後、Xで謝罪コメントを発表している。
無断で改変された発言にWSOPが対応
WSOPは声明で、AI生成の内容が選手の言葉を許可なく改変していたことを最近把握したと説明した。現在は再編集を進めており、最終的な作品が同団体の基準に沿うよう作業を進めるとしている。影響を受けた関係者への謝意と、理解を求める言葉も添えられた。
作品自体は数週間前に公開されたばかりだったが、評価は分かれていた。ダニエル・ネグラヌやフィル・ヘルミュースといった著名プレイヤーが登場するものの、各話の再生数は四万回前後にとどまり、期待されたほどの広がりには至っていなかった。
キーティングの指摘が火種に
事態が大きく動いたのは土曜日だった。シリーズの中心人物の一人であるアラン・キーティングが、自分が話していない発言をAIで作り上げたとしてイアノッティを公に批判した。イアノッティはすぐに事実を認め、AIを使用したことを明言した。
この告白はコミュニティで急速に広まり、多くの著名プレイヤーが批判の声を上げた。保守系ポッドキャスターのティム・プールも、問題を取り上げた記事を引用する形で言及している。
出演者からの反応
ドキュメンタリーに登場するジェニファー・ティリーは強い違和感を表明した。彼女は「誰かが私の声を使って、言ってもいない言葉を『ドキュメンタリー』に入れるなんて想像できない」と投稿し、その後「これは多くの面で本当にひどい問題」と続けている。原文では、彼女が普段あまり論争に関わらないことにも触れられている。
2026年のWSOPメインイベントで6位に入ったアダム・ヘンドリックスは、この件を「恐ろしい」と表現した。ダニエル・ストレリッツも、文脈を外した引用だけでも問題なのに、完全な捏造は「言語道断」と指摘している。
今後は再編集を経て再公開予定
次回のWSOPパラダイスが近づく中、WSOPはAIで作られた発言をすべて取り除く方針を示した。最初の6話を含む全エピソードを再編集し、作業が済み次第改めて公開する予定としている。再公開の時期は現時点で明らかになっていない。







