フィンランド出身のハイステークス常連でカジノ経営者のオッシ「モナーク」ケトラが、Triton Pokerスーパー・ハイローラー・シリーズ済州大会で歴史的一手を記録。香港のビョン・リーとのヘッズアップで1,270万ドルを獲得し、配信史上最大のポットと見なされている。
ポケット9対ポケット8 1,270万ドルの激突
両者はすでに200万ドルのバイインによるヘッズアップを複数戦い、リーが3勝1敗で優勢。さらにリマッチを合意し、総額1,600万ドルに膨らんだ。
ブラインド40,000/80,000の局面、決定的なハンドはこう展開した:
- モナークがボタンから9♥9♣で200,000にレイズ
- リーが8♦8♥を持ち600,000にスリーベット
- モナークが6,350,000でオールイン
- リーがコールし、1,270万ドルのポットが成立
ボードは6♠7♥10♥3♣2♠。ポケット9が勝利し、モナークが歴史的ポットを手にした。リーは3,300,000を残すも約4対1の劣勢で、90分後に全てを失った。シリーズ成績ではリーが優勢だったが、モナークはこの一局で約400万ドルの純利益を得た。
記録の定義を巡る議論
今回の結果により、ポーカー界では記録の扱いを巡る議論が再燃。2023年5月、トム・ドワンがHustler Casino Liveでウェズリー・フェイから獲得した310万ドルが、長く「最大のテレビ放送ポット」とされてきた。ドワンの対局は従来型のキャッシュゲームで行われ、Triton特有の形式とは異なる。
この夏以降、モナークは立て続けに超高額ポットに関与:
- アレックス・フォックスンから1,099万ドルを獲得
- 「ジャングルマン」ダン・ケイツに1,500万ドルを失う
- 済州での1,270万ドルポットを獲得
新たなハイステークスの象徴へ
場内での言動には賛否が分かれるが、オッシ「モナーク」ケトラは2025年のハイステークスシーンで最も注目される存在となった。ここ数週間で複数の歴史的瞬間を生み出し、Triton Pokerの配信によって世界中に届けられている。済州での1,270万ドルポットは、今後も語り継がれる配信史上最大のハンドと見なされている。