アジアのポーカーファンに向け、新たなライブトーナメントシリーズが誕生する。長時間のプレーを避け、公平性を重視し、そしてプレイヤー同士の一体感を取り戻すことを目的としたGods of Poker(GOP)が、2025年12月に韓国・済州島で初開催される。立ち上げたのは、長年トーナメント運営に携わってきたロイド・フォンティラス氏だ。
神話の世界観とプレイヤー目線の運営
大会名やトロフィーのデザインをはじめ、GOPの随所には古代神話の要素が散りばめられている。単なる演出ではなく、シリーズ全体の象徴として強いアイデンティティを持たせる狙いだ。
フォンティラス氏は「純粋にポーカーを楽しみたい人、仲間と過ごす雰囲気を大切にしたい人にとって、このツアーはまさに理想の舞台になる」と語っている。
「Cronus」ストラクチャーで短縮化と公平性を実現
最大の特徴は、時間の神クロノスにちなんだ「Cronusストラクチャー」だ。すべてのイベントで登録は開始2レベル終了時点までとし、極端なショートスタックでの飛び入りを防止。誰にとってもフェアな環境を整える。
また、1日のプレー時間は従来より最大4時間短縮される見込みで、夜明けまで続くマラソンのようなセッションはなくなる。遠征プレイヤーにとっては観光や食事を楽しむ余裕が生まれるのも大きな魅力だ。
各トーナメントの開始時スタック構成は以下の通り:
- メインイベント・ハイローラーなど主要大会:120-60-30
- ターボ:100-50-25
- Titans:160-80-40
- Kraken Stack:200-100-50
初年度の3大会
初戦となるEden Awakensは、2025年12月5日から14日まで済州島のLanding Casinoで開催。リゾートならではの海辺やゴルフといった余暇も楽しめる。
第2戦はThe Titan Assembly、2026年1月8日から18日まで台北のCTP Asia Poker Arenaで行われる。台湾の中心地に位置し、周囲には多彩なグルメやナイトライフが揃う。
第3戦は2026年3月26日から4月5日まで、カンボジア・プノンペンのNagaWorld統合型リゾートにて実施。5つ星ホテルと多彩なレストランを備え、近隣には歴史的な寺院やリバーサイドの散策コースもある。
将来の展望
GOPのCEOレイ・チウ氏は「私たちの目標はシンプルです。世界中のプレイヤーに最も愛され、心から楽しめるイベントをつくり上げること」と述べている。
初年度の3大会に続き、GOPは2025年末までに台湾、韓国、フィリピンで少なくとも5つの追加シリーズを発表する予定だ。
神話をモチーフにした世界観と、プレイヤー本位の革新的ストラクチャーを融合させたGods of Pokerツアーは、アジアのライブポーカーシーンに新風を吹き込む存在となりそうだ。