ラスベガスで初開催のPGT Bounty Blitzが折り返し
ラスベガスのPokerGOスタジオで初開催となったPGT Bounty Blitzは、全6戦・バイイン$5,100のうち3戦が終了して折り返し地点に到達。新フォーマットでは1エントリーごとに$2,000がバウンティプールに直行し、入賞とノックアウトの両取りを狙うハイレベルな攻防が続いている。
ここまでの主役はJeremy Becker。開幕戦を制したうえで他2戦でもファイナルテーブル進出と存在感を示した。優勝者リストにはスペインのハイステークススターSergio Aido、そして2024年のクロスブックで火花を散らすLandon Ticeの名も並ぶ。
Beckerがイベント#1でPGT通算2勝目
デイリートーナメント出身のグラインダーからハイローラーの脅威へと進化したJeremy Beckerが、イベント#1:$5,100 ノーリミットホールデムでシリーズの幕開けを飾った。スタンダードなノックアウト形式がハマり、バウンティ5件を回収。賞金$45,600に加えて$10,000のバウンティを上乗せし、合計$55,600を獲得した。
46エントリーのフィールドはブレスレット保持者や常連ハイローラーがずらり。BeckerはAndrew Lichtenberger(4位/$30,500)やJosh Arieh(6位/$13,600)を含む強豪ひしめくファイナルテーブルを勝ち抜き、ヘッズアップではQin Zhaoを下して優勝。昨年9月の$255,000に次ぐPGT通算2勝目で、The Hendon Mobのデータベース上、ライブ獲得賞金は$350万超に到達した。
イベント#1:$5,100 ノーリミットホールデム — ファイナルテーブル結果
順位 | プレイヤー | 賞金 | バウンティ | 合計 |
---|---|---|---|---|
1 | Jeremy Becker | $45,600 | $10,000 | $55,600 |
2 | Qin Zhao | $29,000 | $14,000 | $43,000 |
3 | John Andress | $19,300 | $6,000 | $25,300 |
4 | Andrew Lichtenberger | $14,500 | $16,000 | $30,500 |
5 | Darren Rabinowitz | $11,700 | $6,000 | $17,700 |
6 | Josh Arieh | $9,600 | $4,000 | $13,600 |
Aido、電光石火のEscalator決勝でHunichenを退ける
Sergio Aidoがイベント#2:$5,100 ノーリミットホールデム Escalatorで48エントリーを制し、ヘッズアップでChris Hunichenに勝利。PGT史上最速級となる約90分のファイナルテーブルを駆け抜け、賞金$47,500に$21,500のバウンティを積み上げ、計$69,000を手にした。
Escalatorはバウンティ額が段階的に増える特別仕様。オープン登録中は$500、締切後は$1,000、そしてバブル前に満卓へ達した時点で残りの賞金総額を残存人数で割ってバウンティ額を再設定するダイナミック調整が導入された。
勝負の分岐点は、Aidoがポケットキングでセットを引き当て、BeckerのエーシズをクラッシュしてBeckerの連勝を阻止した局面。Chino RheemはSean Winterにクーラー気味の一打で失速しほどなく退場。WinterもHunichen、続いてMichael Berkに捕まり3位で終了。Berkを淘汰してリードを握ったHunichenに対し、Aidoは反撃で主導権を奪還。トップツーペアがHunichenのトップペアを抑えてトロフィーに手をかけた。
イベント#2:$5,100 ノーリミットホールデム Escalator — ファイナルテーブル賞金
順位 | プレイヤー | 賞金 | バウンティ | 合計 |
---|---|---|---|---|
1 | Sergio Aido | $47,500 | $21,500 | $69,000 |
2 | Chris Hunichen | $30,200 | $13,600 | $43,800 |
3 | Michael Berk | $20,100 | $22,200 | $42,300 |
4 | Sean Winter | $15,100 | $7,800 | $22,900 |
5 | Chino Rheem | $12,300 | $8,300 | $20,600 |
6 | Jeremy Becker | $10,100 | $5,300 | $15,400 |
Tice、Quattroでシリーズ最大の一撃
Landon Ticeは51エントリーのイベント#3:$5,100 ノーリミットホールデム Quattroを制覇。1ノックアウトあたり$8,000という高額バウンティ設定の中で、賞金$47,500に$32,000のバウンティを加算し、シリーズ最大額となる$79,500を叩き出した。
最終日は中位スタックでのスタートだったが、複数のオールインをくぐり抜け、要所のダブルアップに成功。Sam Laskowitzを3位で下してヘッズアップに進むと、Dan Shakとの一騎打ちを制して今季PGT初タイトル(今季6度目の入賞)を確定させた。
イベント#3:$5,100 ノーリミットホールデム Quattro — ファイナルテーブル賞金
順位 | プレイヤー | 賞金 | バウンティ | 合計 |
---|---|---|---|---|
1 | Landon Tice | $47,500 | $32,000 | $79,500 |
2 | Dan Shak | $32,200 | $16,000 | $48,200 |
3 | Sam Laskowitz | $21,400 | $0 | $21,400 |
4 | Andrew Ostapchenko | $15,300 | $16,000 | $31,300 |
5 | Cherish Andrews | $12,200 | $14,000 | $26,200 |
6 | John Andress | $9,200 | $16,000 | $25,200 |
Rheemがイベント#4のPKOで首位通過、Beckerはシリーズ3度目のFT
イベント#2のFT直後の勢いそのままに、Chino Rheemがイベント#4:$5,100 ノーリミットホールデム PKOでデイ1のチップリーダーに。36エントリーで賞金総額$180,000、そのうち$72,000がプログレッシブ(累積)バウンティに割り当てられた。
Rheemは総スタックの4分の1超を抱えて最終6人のテーブルへ。テーブルにはChris “Big Huni” Hunichen、Andrew Kelsall、Mike Zulker、Alex Condon、そして今シリーズ3度目のインマネとなるJeremy Beckerが並ぶ。Beckerのヘッドには$10,000のバウンティがかかっており、狙い撃ち必至だ。6人はいずれも$8,600のミニマムを確保済みで、トップ賞金は$28,100(バウンティ別)。
プレー再開は9月5日(金)正午(PT)。ファイナルテーブルは午後1時(PT)からPokerGOでライブ配信される。
イベント#4:$5,100 ノーリミットホールデム PKO — ファイナルテーブル チップカウント
席 | プレイヤー | 累積バウンティ | スタック | BB |
---|---|---|---|---|
1 | Chino Rheem | $4,000 | 1,165,000 | 58 |
2 | Chris Hunichen | $5,000 | 1,100,000 | 55 |
3 | Andrew Kelsall | $8,000 | 635,000 | 32 |
4 | Alex Condon | $4,000 | 120,000 | 6 |
5 | Mike Zulker | $6,000 | 970,000 | 49 |
6 | Jeremy Becker | $10,000 | 510,000 | 26 |