アンドレアス・クニープ、Thunder Valleyメインイベント制覇でWSOPC2度目のリング獲得

ドイツ出身のクニープがヘッズアップを制し、賞金$185,458を手に

アメリカ・カリフォルニア州リンカーンのThunder Valley Casino Resortで開催されたWSOPサーキット（World Series of Poker Circuit, WSOPC）が10月6日に閉幕した。シリーズは9月25日から約2週間にわたり行われ、メインイベントとなる$1,700ノーリミットホールデムには多くのプレイヤーが参加。最後に勝ち残ったのはドイツのアンドレアス・クニープ（Andreas Kniep）だった。彼はアメリカのベンジャミン・プリマス（Benjamin Primus）とのヘッズアップを制し、2度目のWSOPCリングと$185,458の賞金を獲得した。

ファイナルテーブル結果

クニープ、華やかな個性と実力を再び証明

常に派手なスタイルと独自の存在感で知られるクニープが、またひとつ大きなタイトルを加えた。彼はGoogleのソフトウェアエンジニアとして働く一方、元SpaceXエンジニアという異色の経歴を持つ。

ポーカープロとしても実績豊富で、2021年のWSOPメインイベントで18位（$305,000）、2023年のMillionaire Makerで4位（$501,182）と、サマーシリーズでも好成績を収めている。初のリングは昨年、WSOPC Graton $600 6-Handedイベントでの優勝によるもので、今回の勝利でキャリア2度目のリングを手にした。

プリマスがキャリア最高額の準優勝

地元サクラメント出身のベンジャミン・プリマスは今回、準優勝で$123,603を獲得し、自己最高記録を大きく更新した。彼はわずか1か月前にWSOPC Graton $400 H.O.R.S.E.イベントで初のリングを獲得しており、続くThunder Valleyでも勢いそのままにファイナルテーブルへ進出。連続での深い進出は今後の注目に値する。

実力者揃いのファイナルテーブル

今回のファイナルテーブルには実績あるプレイヤーが揃った。中でも注目はスコット・スチュワート。8つのリングを持つサーキット常連で、今大会では7位フィニッシュ（$23,696）。彼は2024年にWPTワールドチャンピオンシップを制し、賞金$2,563,900を獲得、さらにGlobal Poker Award「ベストファイナルテーブルパフォーマンス」にもノミネートされた。

Thunder Valleyシリーズの注目トピック

Thunder Valleyシリーズでは全13イベントが開催され、バイインは$400〜$3,250。メインイベント以外にもBig O、2-7トリプルドロー、No-Limit Hold’em Monster Stackなど多彩なフォーマットが用意された。

その他の注目プレイヤーとしては、ジャロッド・ミンギーニ（Jarod Minghini）が$600 PLOイベントで5度目のリングを獲得。またフランキー・オデル（Frankie O’Dell）は$600 H.O.R.S.E.イベントで6度目のリングを手にした。オデルは3つのWSOPブレスレット保持者としても知られている。

WSOPサーキットは次のステージへ

Thunder Valley大会の終了後、WSOPCは現在カナダ・カルガリーのDeerfoot Inn & Casinoおよびメリーランド州のHorseshoe Baltimoreで開催中。続いてフロリダ・Harrah’s Pompano Beachにて、10月9日〜20日の日程で新たなシリーズが行われる予定だ。注目はやはり$1,700 WSOPC Pompano Beachメインイベント。次なるリングの行方に注目が集まっている。