アメリカのハイステークス常連、アイザック「アイク」ハクストン(Isaac “Ike” Haxton)がついにTritonのタイトルを手にした。日曜日に済州で行われた「Triton Super High Roller Series Jeju II」PLOメインイベントで、決勝ヘッズアップをアルゼンチンのナチョ・バルベロ(Nacho Barbero)との戦いを制し、優勝トロフィーと賞金2,789,000ドルを獲得。34回目のファイナルテーブルで待望の初優勝を飾った。
34回目のファイナルで悲願達成
2016年のマニラ大会からTritonに参戦してきたハクストン(Haxton)は、これまでに64回の入賞と累計約1,950万ドルの賞金を積み上げながら、優勝だけが手にできなかった。済州大会では2日連続でヘッズアップに進出し、ついに結果を出した。
試合後、ハクストンはインタビューで「とてもいい気分だ。期待していた通りの結果になった」とコメント。また、「ポーカーにはいろんな雑音がある。もちろん他の大会では勝ってきたし、ファイナルにも数多く進出してきた。いずれ結果は出ると思っていた」と振り返った。
2023年にはWSOP 25,000ドルハイローラーで初のブレスレットを獲得し「最強の無冠選手」という評価を払拭。今回の優勝で、WSOPとTriton両方のタイトルを持つ数少ないプレイヤーの一人となった。
10万ドルPLOメインイベント最終結果
| 順位 | プレイヤー | 国籍 | 賞金 |
|---|---|---|---|
| 1位 | Isaac Haxton | アメリカ | 2,789,000ドル |
| 2位 | Nacho Barbero | アルゼンチン | 1,897,000ドル |
| 3位 | Jesse Lonis | アメリカ | 1,261,000ドル |
| 4位 | Robert Cowen | イギリス | 1,037,000ドル |
| 5位 | Rahul Byrraju | ドミニカ | 838,000ドル |
| 6位 | Danny Tang | 香港 | 655,000ドル |
| 7位 | Klemens Roiter | オーストリア | 489,000ドル |
| 8位 | Gergő Nagy | ハンガリー | 362,000ドル |
| 9位 | Manuel Stojanović | オーストリア | 279,000ドル |
優勝を決めたハンド
最終ハンドでは、バルベロが残り2,300,000点でA♠Q♣J♥2♣を持ち、600,000にレイズ。ハクストンは26,000,000点のスタックで6♠7♣8♦10♦をコール。
フロップは7♦9♦4♠。ハクストンはペアを作りつつ、ストレートドローとフラッシュドローを抱える強い状況。両者チェックで回る。ターンはA♥。バルベロがトップペアをヒットすると、ハクストンは1,400,000をベット。バルベロはオールインし、ハクストンが即コール。
リバーは6♥。ハクストンがストレートを完成させ、その瞬間勝負が決まった。バルベロはトップペアのまま敗れ、準優勝で賞金1,897,000ドルを獲得した。
済州シリーズで存在感
今回のシリーズでハクストンは合計10回の入賞を記録。最後にビッグタイトルを勝ち取り、ハイステークスシーンでの実力を改めて証明した。
一方のバルベロも連日のヘッズアップ進出で存在感を示した。惜しくも優勝は逃したものの、その安定感は今大会でも際立っていた。
PLOアクションは継続中
シリーズはまだ続いており、25,000ドルPLO 6-Maxが今夜チャンピオンを決める。ファイナルには、ベン・トレリーン(Ben Tollerene)、サントシュ・スワルナ(Santhosh Suvarna)、アレックス・フォクセン(Alex Foxen)、ダーク・ゲリッセ(Dirk Gerritse)、プンナット・プンスリ(Punnat Punsri)、日本の市之瀨恒成(Kosei Ichinose)、そして「Ivan Leow Player of the Year(POY)」ランキング首位のアルトゥール・マルティロシアン(Artur Martirosian)が名を連ねる。







