ブラジルのMurilo GarciaがWSOPEメインイベント決勝をリード

ファイナルテーブル進出の8名が€114万の優勝賞金を狙う

チェコ・ロズヴァドフのKing’s Resortで開催中の2025 WSOPヨーロッパ（WSOPE）€10,350メインイベントは、4日間の戦いを経てついにファイナルテーブルが決定した。659エントリーの中から勝ち残ったのはわずか8名。€1,140,000の優勝賞金とWSOPブレスレットをかけて最終決戦に挑む。

ブラジルのムリロ・ガルシア・ペドロソ（Murilo Garcia Pedroso）が13,400,000のチップを持ち、チップリーダーとして最終日に臨む。ガルシアはこれでキャリア最高額の賞金を確定させた。これまでの最高記録は、2024年のエンジョイ・ポーカーツアー$1,650メインイベント（ウルグアイ・プンタ・デル・エステ）での準優勝による$101,455だった。

ノイゲバウアー、史上3人目の快挙

ガルシアを追うのは、オーストリアのマックス・ノイゲバウアー（Max Neugebauer）。チップは11,025,000で現在2位につけている。彼はWSOPEメインイベントのファイナルテーブルに2度進出した史上3人目のプレイヤー（他はジェイソン・マーシエ、ダニエル・ネグラヌ）となった。

元バスケットボール選手でもあるノイゲバウアーは、2023年に同大会で817エントリーのフィールドを制しており、再びタイトルを手にすればヨーロッパ・ポーカー史に名を刻むことになる。Day 4をショートスタックで迎えながらも、オールインを何度も乗り越えて粘り強く戦い、14時間超の激闘を終えた時には堂々の2位でバッグアップした。

欧州勢が多数残留、経験豊富な顔ぶれ

今回のファイナルテーブルには、ドイツ語圏のプレイヤーが4名残っている。ダニエル・ピドゥン（Daniel Pidun / 10,350,000）、ジェラルド・カーリック（Gerald Karlic / 7,900,000）、マティアス・グーデ（Matthias Gude / 1,500,000）、そしてノイゲバウアーだ。グーデは直前のサイドイベント「Event #12: €1,500 Mystery Million」で3位に入賞し、その勢いのままメインイベントに参戦している。

さらに、イタリアのベテランクラウディオ・ディ・ジャコモ（Claudio Di Giacomo）が10,250,000を持って上位につける。フィンランドのテーム・ヤーティネン（Teemu Jaatinen / 6,975,000）とルーマニアのカタリン・ポップ（Catalin Pop / 5,025,000）も中堅スタックで健在だ。

Day 4の主な展開

Day 4には37名が戻り、すでに全員が€31,000を確定させていた。序盤からテンポの速い展開となり、イタリアのルカ・マッカトロッツォが最初に脱落。その後、ラトミール・ケシディスがガルシアのリバー・フラッシュに屈した。2025 Mini Main Eventのチャンピオン、ユーハン・ワンもポケットクイーンズでのフリップに敗れ姿を消した。

中盤には、チェコのマーティン・カブレル（Martin Kabrhel）が一時チップリーダーとして独走していたが、バスティアン・ガリッツェンドルファー（Bastian Gallitzendoerfer）が彼の勢いを止めた。ガリッツェンドルファーはA-Qハイでカブレルのブラフを見抜き、続くポットでもトップペアでコールして再び勝利。これによりカブレルは失速し、最終的に14位で敗退。K-Jでのオールインがガルシアのポケットセブンに届かなかった。

終盤には緊迫したファイナルテーブル争いが続き、ディ・ジャコモがポケットキングでロバート・アスヘルム（Robert Ashelm）のJ-Tスーテッドを破り、残り8名が確定。全員がチップを袋詰めし、翌日の決戦に備えた。

ファイナルテーブル シートドロー

ファイナルテーブル賞金

最終日は10月8日 午後4時スタート

ファイナルテーブルは10月8日（水）午後4時にスタート予定。ブラインドは125,000/250,000、ビッグブラインドアンティ250,000から再開される。残る8名はすでに€110,000を確保しているが、注目はもちろん€1,140,000とWSOPブレスレットを誰が手にするかだ。

決勝の模様はKing’s Resort公式YouTubeチャンネルでディレイ配信される予定。新たなWSOPEメインイベント王者がまもなく誕生する。